将棋界で史上初の「女性棋士」誕生!? いま知っておきたい将棋の“編入試験” 「男性棋士に女性が勝つことも増えて…」
女性の将棋大会は賞品がいっぱい
――女性の将棋大会は賞品がいろいろあるそうですね。 さくら そうなんです。女性の団体戦に「アパガード杯女子アマ団体戦」があり、参加賞はアパガードの歯磨き粉と歯ブラシのセットでした。入賞したこともあって、そのときはアパガードロイヤルというすごい高級歯磨き粉がもらえて、磨き心地の良さに感動しました。クラスが実力別に分かれているので、1クラスごとの参加数が少な目。半数以上が入賞して賞品がもらえたりも。参加賞も充実していて、女性大会はお土産いっぱい。大会で友達もできるし、友達の友達と輪が広がります。大会終わりには打ち上げで飲み会があったりそれも楽しいです。 ――1人で大会に参加するのは心細いという人もいそうです。 さくら 将棋には感想戦というものがあります。対局が終わったら、対局した2人でその内容を振り返ります。勝った方に、この局面ではどうすれば良かったかと質問すると教えてくれる人が多いです。私も、よく教えてもらったので、その分、答えられることは教えるようにしています。そんな風にして初対面の人同士話すので仲良くなりやすいです。また次に会ったら「この前はどうも」とお話ししていますね。 女性が将棋を始めるのはとてもお勧め。今ですよ! プロ並みには強くはなれなくても、何歳からでも始められ、やればやった分は強くなります。私もアマチュアの初段になることができました。 ――感想戦でコミュニケーションがとれるのは良いですね。でも記憶力が良くないとできないような。 さくら 私も対局内容を全部覚えられるわけではないですが、それでも感想戦はできるし、大丈夫ですよ。ただ、プロの棋士、女流棋士の記憶力は凄いです。将棋の内容はもちろん、顔を覚えるのが得意な方が多く、一度、イベントなどで会ったファンの顔を覚えていて「この前も会いましたよね」などと声をかけてもらったというファンの証言を、しょっちゅうSNSなどで見ます。 山口先生にいろいろお話を聞いて漫画にしているのですが、一度話したことは覚えていて同じ話はしないし、話に無駄がなく凄いなと感心しています。