「郷土の誇り」北里柴三郎の地元・小国町で新紙幣両替に行列
熊本朝日放送
20年ぶりとなる新紙幣が3日発行されました。日本銀行熊本支店では、午前8時ごろから枚数の確認や積み込みの作業が始められ、250億円分の紙幣が県内の金融機関に引き渡されました。 熊本市の肥後銀行本店では、新紙幣を受け取るため、開店前から並ぶ客が15人ほどいたとうことです。 来店客 「40年ぶりですもんね。とりあえずとっておきますこれは」 「ゲットしました新紙幣千円札と五千円札です。(出身が)熊本県なので、手に入れたいと思い、手に入れました。ちょうど学校が休みだったので、多分学校の中で一番乗りできました」 肥後銀行の窓口では、5日まで手数料無料で新紙幣の両替を受け付けています。 佐藤由季アナウンサー 「ATMで1万6千円引き出してみます。現在、ATMではまだ新紙幣はでてきません」 ATMでは、新紙幣を扱っておらず、来週以降順次引き出すことができるようになるということです。 また、熊本銀行では― 来店客 「持っていた130万円全部持ってきたが、10枚しか両替できなかった」 まだ、新紙幣の数が十分でなく、当面の間、両替は各紙幣10枚までの上限を設けるということです。 新千円札の顔となった北里柴三郎の出身地、小国町では新紙幣発行を祝うイベントを開催。破傷風血清療法の確立、ペスト菌の発見など北里柴三郎の偉業を振り返りました。 新紙幣の両替には、長蛇の列が。特に新千円札に人気が集まったようです。 住民 「小さいときから私達にとっては郷土の誇りで、みなさんのお手元に広がっていくのが楽しみ」 「なんかちょっと涙が出るような感じ、嬉しかったです」 一方、新紙幣発行に乗じた詐欺には注意が必要です。警察などによりますと金融機関の職員を装って「古いお札は使えなくなる」などと言われ、高齢者が現金を騙し取られる被害が相次いでいるということです。