<ザ・ファブル>原作でも人気の“宇津帆編”終幕「食い入るように見てました」反響続々
テレビアニメ「ザ・ファブル」(毎週土曜深夜0:55-1:25、日本テレビ系/ディズニープラスで見放題独占配信)の第24話「星空のララバイ……。」が9月21日に放送・配信され、怒涛(どとう)の展開とアクションとはひと味違った息をのむシーンに視聴者は大興奮。原作でも人気の“宇津帆編”最終局面ということもあり、SNS上では大きな反響があった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】“全てが終わった後”ヒナコの切ない表情 ■テレビアニメ「ザ・ファブル」とは 同作は、南勝久による同名人気コミックをアニメ化したもので、殺しの英才教育を施された“殺しの天才”通称「ファブル」(CV:興津和幸)が、ボス(CV:小村哲生)から「1年間誰も殺してはならない」という指令を受け、“佐藤明”として人殺しをしない暮らしを送る姿を描く。 第24話では、宇津帆(CV:藤真秀)を撃った反動でよろけるヒナコ(CV:安済知佳)をすんでのところで支えた明は、ヒナコに「今回はこける前に支えたぞ」と優しい声をかけ、「今日は星がよく見える。両親が見てるんやろ? だったら足も命も大切にしよう」と言って、車椅子につかまり立ちするよう促す。 宇津帆はヒナコのケアをしている明を撃つよう、目で鈴木(CV:子安武人)に合図を送るが、そのもくろ見は全て明に見透かされており、最終手段として全員を吹き飛ばそうと手榴弾を放る。だが、明は至って冷静に鈴木の肩と宇津帆の両肩部分を撃ち抜いた上、ヒナコに覆いかぶさり爆発から守る。 宇津帆の裏切りに、鈴木は明に手を貸してヒナコを助けることに。洋子(CV:沢城みゆき)の拘束を解き、明と共にヒナコを地雷から助けるため知恵を絞り始める。思案の末、ショベルカーを使って爆風を少しでも逃がすために地雷の後ろを掘った上、地雷の上にあるヒナコの左足の上にショベルカーのカゴをギリギリまでかぶせ、3、2、1の合図で明がヒナコの左足を引き抜き、鈴木がショベルカーのカゴを下ろした上、10cm前進することに。 “地雷の爆発の速さ”と“明がヒナコの左足を引き抜く速さ”のどちらが速いかというところがポイントとなる中、ヒナコが「もしこれで足を失っても…」と弱音を吐くが、明は「半年もすればその足で散歩してるだろよ」と元気づける。明の合図の後、大きな爆発音がして周囲は煙幕に覆われる。ショベルカーから降りてカゴの近くで倒れている明とヒナコに近づいた鈴木は、ヒナコの足が無事であることを確認して胸をなで下ろす。 ■最期まで用意周到なラスボス・宇津帆 一部始終を見届けた宇津帆は敗北を宣言し、手榴弾を投げる。咄嗟に鈴木は宇津帆の額を撃ち抜いた直後、投げられた手榴弾は安全ピンが外されていないことに気付き、宇津帆が自分を撃つように仕向けたことを察知。最期に至るまで用意周到に準備をしていた宇津帆に畏敬の念を抱く。 明と洋子は迎えに来た黒塩(CV:岩崎諒太)が運転する車に乗り込み、鈴木は姿をくらます途中でヒナコを警察の前で降ろすことに。別れ際、明らが乗った車を見送るヒナコは車椅子から立ち上がり、明に感謝と自立する未来を見せるかのように、車が見えなくなるまで立ち続けた。 明の人間離れしたスピードと潔い最期を迎えた宇津帆が描かれた“宇津帆編”の終幕に、SNSでは「予想外の展開に毎回ながら舌を巻く。いやぁ面白い」「原作読んだ時から地雷救出のシチュエーションなんてよく思いつくなぁととにかく感心する」「佐藤と鈴木の共同作業に終始ハラハラ」「うわーあっという間だったー!画面に食い入るように見てました」など多くの書き込みが寄せられていた。 ◆文=原田健