「女性がいる飲み会には行かない」ハリウッドザコシショウが「仕事論」を真面目に語る
「誇張モノマネ」に代表されるエキセントリックな芸風でテレビ、劇場を席巻するピン芸人は、いつになく真剣な表情で言葉を絞り出した。 【画像】ハリウッドザコシショウが真面目に語る「仕事論」 「感無量です。地元・静岡で冠番組を持つことが夢だったので、最高に嬉しい。SBS(静岡放送)のスタッフからは『やりたいことをやっていい』と言われていて、感謝しかないです。お笑いを純粋に追求できる環境をもらいました」 ハリウッドザコシショウ(50)による『冠ザコシの冠冠大冠』(SBS)が、’24年11月に放送開始となった。静岡ローカルだが、各回放送後には配信サービス 『TVer』でネット配信されている。 コントと静岡でのロケをメインに展開する同番組では、従来通りのハイテンションな芸風も披露している。だが、今後は「新しさも追求していきたい」と、新境地を見据えている。 「これまでの僕の出演パターンって、どこかの1コーナーで出てきて、にぎやかして振り回して短時間でスッと帰る――みたいなのが多いでしょう? でも冠番組で、あのテンションを30分間ずっと続けることはやりたくない。視聴者を飽きさせず、ずっと面白がってもらえるように変化を付けていきたい」 ’16年に「R-1ぐらんぷり」で優勝。人気の配信バラエティ『ドキュメンタル』では最多となる3度の優勝を数え、’21年から「R-1」の審査員を4年連続で務めるなど、留まるところを知らない活躍を見せるザコシ。だが、意外やブレイクしたのはデビュー24年目と遅咲きで、’24年2月には50歳の誕生日を迎えている。 「50歳は一つの節目。今後は『心からやりたいと思えること』に集中したいです。俳優の仕事のオファーをいただくこともあるんですけど、真面目に芝居するのが照れくさくて(笑)。 今は仕事の中でも、この冠番組の優先度が一番高い。ひとまずは月1回ペースで3月までの放送予定だけど、評判が良かったら続くと聞いています。番組を終わらせたくない気持ちがめちゃくちゃ強い。生涯続く番組にしたいんです」 ◆批判より「無関心」が怖い お笑いとの向き合い方は、誰よりもストイックだ。その原動力はどこからくるのか――ザコシは真剣な眼差しで打ち明けた。 「お笑い以外にやりたいことが一つもないんです。だから、不祥事でお笑いができなくなるのが本当に嫌。『霜降り明星』の粗品(31)が言っていたけど、″珍棒″で問題を起こして芸能界から消えていく人が最近、多いじゃないですか。だから僕は女性のいる飲み会には行かない。学生の頃からお笑いがやりたくて、『できなかったら死んでもいい』と思っていた時期もありましたから。お笑いと心中する覚悟です」 ザコシは険しい表情で「視聴者には常にインパクトを与えていかないといけない」と続けた。時に狂気を感じさせる芸からは想像もつかないが、日々のエゴサーチを欠かさないという。 「起きてすぐ、SNSでまず自分のことを検索します。暇さえあればエゴサばっかりしています(笑)。たとえ批判的な意見ばかり書かれていても、何も反応がないよりも全然いい。『冠ザコシの冠冠大冠』の初回放送後にエゴサしたら、『めちゃめちゃ攻めてる』『オープニングテーマが同じ地元の電気グルーヴでめっちゃ静岡やん』とか書かれていて、真剣に準備した甲斐があったなと」 インタビュー中、何度も「自分が本当にやりたいと思った、『体重の乗ったお笑い』をしなきゃダメなんです」と強調したザコシ。50歳の節目を迎え、最高の環境が整った。 『FRIDAY』2025年1月3・10・17合併号より
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