《奇岩百景》「馬ロック」に必釣祈願!脂の乗った高級魚をゲット!
海水温が漸く20℃近くまで落ちて来た11月下旬、静岡県・伊豆半島各地で「40cm級のメジナ釣れ出す」の声が聞こえて来た。最近まで海水温が高ったが、いよいよ待ちに待ったメジナのシーズンが到来!!今回お世話になったのは2023年から渡船屋を開始した『KOZOU丸』。最近の釣果としては35cm級のメジナが出ているとの事。狙うは40cmオーバー!磯釣りクラブメンバーの竹中さん、高橋名人、私の3人は、期待と共に夜明けの午前6時30分に安良里港より出船した。 【画像】「馬ロック」効果なのか、釣果はまずまず!脂の乗ったメジナでお寿司を作ってみた!うますぎる…。
ウネリの影響で本命磯を諦め「オカカジ」に渡礁
安良里は港から約5分程度の近場に大小10程度の磯が存在し、30人程収容可能である。当初の予定では、足場が良く実績の高い「マルボウ」「マスダネ」「ぼたもち」あたりを予定していたが、早朝まで吹いた西風の影響でウネリが大きく、予定していた磯は全滅。船長と相談しながらウネリが回避できる「オカカジ」に渡礁し、ウネリと釣果の様子を見ながら磯替えを考慮することとした。 「オカカジ」は黄金崎近辺の磯の中で最も陸寄りの磯で、日本の〝奇岩百景〟に認定された「馬ロック」を眺めながら釣りができる風光明媚な場所である。「馬ロック」は「競馬の必勝祈願で立ち寄った人が万馬券を当てた」との噂もあることから、「良型のメジナに当たりますように!」と祈りつつ準備を始めた。
開始早々良型のメジナをゲット!
渡礁後、磯まわりの様子を観察すると、足元の水深は竿1本程度(約5m)。遠投しても竿1本半程度(約7、8m)と思われるので、浅ダナを想定してタックルを組んだ。仕掛けは磯竿1.5号/リール3000番/道糸PE0.8号/ナイロンリーダー2.5号を4ヒロ(1ヒロは約1.5m)。朝マヅメの一発大物を想定してハリスはフロロカーボン2.5号を2ヒロ、ハリは尾長6号を選択した。 パイロットウキは自作の「ウキくんJr. 00 」を選択し、リーダーとハリスの直結部から半ヒロ上に1.5号のハリスを「なるほどウキ止め」の要領で留めた半誘導仕掛けとし、完全フカセとした。コマセはオキアミ6kg、パン粉2kg、ヌカ3kg準備した。 二人の様子を見に行ってみた。竹中さんは「まずはクロダイを狙う!」とのことで、自作の「AMAKIウキ B」にオモリBを付けて海底付近を狙うと、第1投目から小型のアカハタを釣り上げた。狙い通り海底付近に餌が届いている様だ。第2投目も同じ場所を狙っていると、ウキが海面下10cmくらいのところでモゾモゾとして、何かが当たっている様子。暫く間を置いて合わせを入れると、強烈に竿を曲げると同時にゴンゴンゴンッ!と頭を振るような動きを見せる。 「おぉ、さっそくクロダイ!」とタモを準備して磯際で待ち構えていると、大きな茶色い魚体が見えてきた。「違う。オオモンハタだ!デカい!」と慎重にタモ入れに成功したのは、50cmに迫る見事なオオモンハタだった。釣り開始2投目での大物登場に「今日のお仕事は終了だ!」と満足げな竹中さん。 船着け場で釣りを開始した高橋名人も第2投目で足元のシモリ付近で魚を掛けた。キラッと光る白い魚体。あまりにも綺麗な魚体なので竹中さんと共にマダイだと思っていたが、上がってきたのは美しい銀鱗の35cm級のクロダイだった。ベテラン二人の釣果に触発されて、急いで自分の釣り座に戻ることとした。 まずは気になっていた「高岩」との水道を狙ってみることにした。潮は緩やかに沖(左側)に向かって流れているが、上潮が早くウキが仕掛けを引っ張って行く。この流れでは釣れないので水道は見切りをつけて、第2投目は沖向きの15m先のポイントに仕掛けを入れた。コマセを10杯程度多めに打って潮に流すと素直に沖に流れて行く。 仕掛けが馴染んでウキが見えなくなったところで、左手で道糸を掴んでアタリを待っていると、スススーッと道糸が指の間を走った。慌てずに合わせを入れると、中々の重量で竿を曲げてくる。ハリスは2.5号を結んであるので、魚の動きに合わせて余裕のやり取りで磯際まで寄せてくると、濃紺の魚体が見えた。タモ入れに成功したのは42cmの良型メジナ!第2投目で目標の40cmオーバーを手にすることが出来た。