エスポラーダ北海道・嵯峨祐太監督

2月18日、駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場にてFリーグ2023-2024ディビジョン1・2入替戦の第2戦が行われ、エスポラーダ北海道とヴォスクオーレ仙台が対戦。北海道は1-4で第1戦に続いて敗れ、F2降格が決まった。 予想外の大敗となった。F1残留のためには勝利が必須条件の北海道は序盤から積極的にシュートを放った。だが、15分に仙台のセットプレーで室田祐希と水上玄太のマーク交換のミスを突かれ失点。それでも、第1ピリオド終了間際、GK関口優志を上げたパワープレーから室田が合わせて残り1秒で同点として折り返した。 第2ピリオドも主導権を握った北海道だったが、31分、仙台のピヴォ・丸山将輝にまたしても豪快な反転シュートを決められてしまう。さらに32分には1失点目と同じくキックインから追加点を与えて2点差に。室田をGKにしてパワープレーを仕掛けたが、最後まで仙台ゴールはこじ開けられず、逆にパワープレー返しから1点を追加され、1-4でタイムアップ。 試合を終え、嵯峨祐太監督と鈴木祐太郎が記者会見に出席した。

自分の力のなさを感じます

2試合ともに同点に追いつくも、無念のF2降格が決定

●エスポラーダ北海道｜嵯峨祐太監督 ──試合を振り返って。 2試合続けてのゲームということで、昨日が「前半」で今日が「後半」という考え方で、（2試合を通して）きちんと勝ち切るということを目標に準備してきたんですけど、結果こういうことになってしまった。 年間を通して、チャンスをつくっても最後に決め切れないところが出てしまった。細かいところですが、守備での一瞬の集中の欠如というか、セットプレーからの失点が多かったのは、1年間の取り組みの成果だと思います。 本当に選手は一生懸命1年間取り組んできてくれたと思うので、それを同じ方向に向けたり、もっと本気にさせられなかった自分の力不足だと感じています。本当に、自分の力のなさを……はい、感じていますし、ファン・サポーターの方、選手に申し訳ない気持ちで一杯です。 ──嵯峨監督は今シーズン限りで退任しますが、どんなことを伝えたいですか。 いろいろな思いはありますが、全員で同じ方向を向いて、同じ努力ができたならば、目標にしていた「Fリーグで優勝する」というのは簡単ではないけど、不可能ではないと思っています。それが北海道出身選手だけ（で構成されたチーム）であったとしても、自分はできると思っているので。時間はかかるかもしれませんが、それを達成させてほしいです。 ──旭川から往復5時間をかけて通い続けるなど環境面での難しさについては。 自分としては与えられた場所で結果を出すのが仕事なので。逆境はプラスにできると思っている。あとは、自分たちがどう取り組むか。ある場所で、自分たちがどう取り組むかで、結果は変わります。良い方向に向かわせることができなかった、自分の……責任です。 ──最後まで応援してくれた方に向けて。 どんなにチームが苦しい時でも、良くない時でも、本当に次、次と応援をしてくださったのを感じていたので。なんとか、その思いに応えたいなというふうに、年間を通して臨んでいたんですけど、結果がついてこなくて。申し訳ない気持ちです。その声があったからこそ、自分はなんとかかんとか1年間、心を切らすことなく、できたので。ありがとうございました、という気持ちしかありません。