藤井隆 最近の“整い”ブームに 「むしろ、整ってたまるか! という気持ち」自分の“機嫌をとる”方法は?
舞台が終わるまで我慢していることは?
――藤井さんは読書がお好きだそうですが、最近読まれた本で印象に残っているものはありますか? 台本を覚えなければならない時期に、本の話ばっかりしていたことがあって、「それをいつ読んでいるの?」と聞かれて、「今です」と答えたら、「台詞を覚えなきゃいけないときは他の活字は見てはダメ」って言われたことがあり、なるほど! と思ったんですが、そういう時に限って本屋さんばっかり行ってしまうんです(笑)。 最近も活字に惹かれてしまう出来事がありました。子どもの机に赤川次郎さんの本があって、「ちょっと待って!」とワクワクしながら手に取ってみると、新作でした。昨年12月に発売された『余白の迷路』という16歳の女の子と70歳のおじいちゃんが出会うという素晴らしい物語で、ちょっと読んでみたら、もう面白くて! 実は、僕が小学生の頃に初めて自分で買って読んだ本は赤川次郎さんの作品なんです。一冊読むという行為が楽しかったり、誇らしく思えたりして、そういう成功体験を与えてくれました。当時は角川映画とのメディアミックスが盛んだった時代で、「読んでから観るか、観てから読むか」のキャッチコピー通りという感じでした。家にあった星新一さんの本も気に入って読んだのを覚えています。 その赤川先生が今も新作を執筆されていらっしゃることを知ってすごいなと思いました。舞台が控えているから、いかん、いかんと思って我慢しているのですが、落ち着いたら読むのを楽しみにしています。 藤井隆 1972年、大阪府生まれ。1992年に吉本新喜劇に入団。2000年3月に『ナンダカンダ』で歌手デビューし、音楽プロデューサーとしても活動し、2014年には自身が主宰する音楽レーベル「SLENDERIE RECORD」を設立。藤井隆全面プロデュースでフットボールアワー後藤輝基がカバーアルバム第二弾「ホイップ」を5/17(金)リリース! 芸人だけでなく、歌手や俳優としてもその才能を発揮している。『新婚さんいらっしゃい! 』や『土曜はダメよ』などのテレビ番組でMCを務めるほか、話題のドラマや舞台作品にも多数出演している。
山下シオン