「定年後にやりたかった100のこと」に挑戦中のやっちゃんさん

　ある理由でかなわなかった「娘とバージンロードを歩きたい」という夢を、定年退職後に家族と協力して実現させた父の動画がInstagramで涙をさそっています。投稿は記事執筆時点で234万回以上再生され、8万3000件を超えるいいねとともに感動の声が多数寄せられました。 【画像】家族と迎えた最高の瞬間

「これは、かなわないんだ」

　投稿者は、ドジっぺやっちゃん（dojippe）（以下、やっちゃん）さん。昭和34年生まれで65歳のやっちゃんさんは、「定年後にやりたかった100のこと」にチャレンジ中。SNSを通してその様子を発信しています。 　今回のお題は「娘とバージンロードを歩きたい」。しかしやっちゃんさんは切なそうに笑いながら「これはもう、かなわないんだ」と説明します。実はやっちゃんさんの娘さんは数年前に結婚しており、すでに子どもが2人いるとのこと。挙式は新型コロナウイルス感染症（COVID-19） の流行を考慮して取りやめてしまったそうです。 　「この夢は来世に」と思っていたやっちゃんさんですが、「ちょっと待って、やってみよう！」と思い立ち、家族の協力を得て夢を実現させることにしました。

妻と一緒にウエディングドレス作り

　結婚式に欠かせないのが、新婦が着るウエディングドレスです。これは洋裁が趣味だというやっちゃんさんの妻が協力し、真っ白なワンピースを手作りすることに。生地を裁断してミシンで縫い合わせたら、手縫いでたくさんのリボンをつけていきます。娘さんのために両親の思いがぎゅっと詰まった、すてきなドレスが完成しました。

「さぁ、お父さんと一緒に歩こう！」

　完成したドレスを着てふわふわのベールをかけた娘さんと、白いシャツに蝶ネクタイをつけたやっちゃんさんは、近くの森へやってきました。ぎゅっと手をつなぎながらそっくりな笑顔をカメラに向ける2人に、胸が熱くなります。 　そしてついに、夢がかなう瞬間がやってきました。すっきりと晴れた空の下、手をつないだまま緑豊かな公園を歩く親子の姿は、まるでガーデンウェディングのワンシーンのよう。やっちゃんさんは満面の笑みを浮かべ「今、幸せな娘とこうして話ができ、僕は本当に幸せです」「僕の娘にうまれてきてくれてありがとう」と感謝の思いを伝えています。