6月1日シンポジウム開催へ 信州大の水素製造実証タウンで エス・バード会場【長野県飯田市】
信州大(本部・長野県松本市)が水素製造の実証タウン(屋外実験設備)を飯田市に設ける計画について、南信州広域連合は19日の連合会議で、シンポジウムを6月1日にエス・バード(同市座光寺)で開催する方向で信大側と調整していると報告した。 信大は3月に産学官連携を考えるシンポジウムを松本市で開催している。飯田市でのシンポジウムも同様の内容になる見通しで、広域連合の事務局は「実証タウンに関する取り組みを市民にも広く知ってもらう機会になれば」とした。 信大はエス・バード一帯を水素製造や水循環といった「水」分野の実証タウンとする計画で、県や飯田市と連携して進めている。計画によると、光触媒技術で水から水素を作る「水分解パネル」を5000平方メートルほどの敷地に設置する予定。 水を中心とする地球環境再生に関する分野を統合した「アクア・リジェネレーション(ARG)分野」の研究力強化に取り組む。信大による水分野の研究は、地域の中核で特色ある研究に取り組む大学を支援する国の強化促進事業(通称・J―PEAKS)に採択され、2024年からの5年間で55億円の助成を受ける。実証タウンの整備には助成金の一部を充てる。