自作米使ったラガービール 大風印刷(山形)が10日発売、限定300本
フリーマガジン「gatta(ガッタ)!」を発行する大風印刷(山形市、大風亨社長)は10日、同誌の創刊20周年を記念し、編集部が栽培に関わった「ガッタ米」(山形市風間地区産はえぬき)を使ったクラフトビール「● LAGER(キュウ ラガー)」を300本限定で発売する。地元の蔵王ブルワリー(同市)が醸造し、すっきりとした味わいに仕上がった。 同誌は毎月5日発行で、昨年9月に20周年を迎えた。編集部は2020年から同地区でコメ作りに取り組み、精米のほか、団子店や飲食店とのコラボ商品も販売している。創刊20年の節目に、人気が高まるクラフトビールに着目した。蔵王ブルワリーの協力で、ガッタ米を副原料に醸造した。 麦芽におかゆ状にしたコメを混ぜ、ホップを入れて1カ月の発酵、熟成を経て完成した。一般的なラガービールよりもクリアで飲みやすく、編集部の有路理永さん(30)は「コメ感のある甘い後味になった」と話す。
商品名は大風印刷の社名や風間地区、新風を目指す決意から取った。ラベルデザインはコメの白、稲が実る田んぼの金、風間地区の清らかな水を表す青の3色をベースに、風にはためく旗をモチーフにした。 アルコール分4.5%。330ミリリットル瓶入りで価格は880円。同社や公式オンラインショップ、蔵王ブルワリーなどで扱う。問い合わせは同社023(689)1111。 ※●は風の下に風が二つ