センバツ決勝 大阪桐蔭が20年破られなかった「ジンクス」に挑む
第94回選抜高校野球大会決勝で4年ぶり4回目の優勝を狙う大阪桐蔭は、高校野球ファンの間でささやかれている「ジンクス」に挑戦する。「前年秋の明治神宮大会優勝校はセンバツで優勝できない」というものだ。近年の高校野球界をリードする大阪桐蔭が新たな歴史を刻めるか、注目が集まる。 【全試合あります! 球児の熱い戦いを号外で】 明治神宮大会優勝校がセンバツを制したのは、第74回大会(2002年)の報徳学園(兵庫)が最後だ。今大会で日大三島(静岡)を38年ぶりの甲子園に導いた永田裕治監督がチームを率い、エース右腕の大谷智久(元ロッテ)が5試合すべてで完投した。決勝では鳴門工(徳島、現鳴門渦潮)を降し、28年ぶりに春の頂点に立った。 翌年の第75回大会(03年)からは、前年秋の明治神宮大会の優勝校を出した地区に与えられる「神宮大会枠」が創設された。 だが、その後のセンバツでは4校の準優勝が最高成績となった。第76回大会(04年)では愛工大名電(愛知)が初出場優勝を果たした済美(愛媛)に、第84回大会(12年)は光星学院(青森、現八戸学院光星)が大阪桐蔭にそれぞれ敗れた。第88回大会(16年)は高松商(香川)が延長十一回の激闘の末、智弁学園(奈良)にサヨナラ負け。第89回大会(17年)は履正社(大阪)が決勝に進んだが、大阪桐蔭に屈した。 大阪桐蔭は21年秋の明治神宮大会で初優勝。今大会は優勝候補の前評判通り、圧倒的な戦いぶりで勝ち上がってきた。決勝は初優勝を狙う近江(滋賀)と対戦する。 20年ぶりのジンクス打破か、悲願のセンバツ初制覇か。両校の熱い戦いに期待したい。【石川裕士】 ◇決勝戦もライブ中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2022)では、決勝もライブ中継します。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/hsb_spring/)でも展開します。