『スター・ウォーズ』はシリアスになりすぎ…ランド役ドナルド・グローヴァーが見解、新作映画で「楽しさ」追求
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)で若きランド・カルリジアンを演じたドナルド・グローヴァーが、自身が企画するランド主人公の新作映画について、『スター・ウォーズ』シリーズの現状を交えて The Wall Street Journal に語った。 【画像】続編はナシ…『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 ランド・カルリジアンは、かつてオリジナル三部作でビリー・ディー・ウィリアムズが演じた銀河のアウトロー。ギャンブラーや密輸業者など、さまざまな顔を持ち、『スター・ウォーズ/ジェダイの帰還』(1983)では反乱軍の一員として帝国軍に立ち向かった。
ドナルドは、実の兄スティーヴン・グローヴァーと共にランドの単独映画(※当初はスピンオフドラマと報道されていた)を企画しており、「この作品はとにかく楽しいものにしたい。『スター・ウォーズ』ファンとして、楽しさをもたらすのは重要なことなんだ」と意気込む。
というのも、ドナルド自身はここ最近の『スター・ウォーズ』作品で「楽しむことが難しくなっている」という。ルーカスフィルムは2019年公開の映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』以降、ディズニープラス配信のドラマシリーズを次々と制作してきたが、ドナルドは「シリアスなことが起こりすぎていて、とてもタフだ。それらが異様に私たちを結びつける。シリアスなのはわかるが、経験の一部として、私たちには楽しませる責任があると思う。その点が欠如してしまっている」と現在のシリーズについて見解を述べる。
「『スター・ウォーズ』は大好きだが、時々シリアスすぎるんだ。スカイウォーカーに関連する出来事はとてもシリアスだ」とも続けたドナルド。だからこそ、自身の単独映画では、『スター・ウォーズ』の魅力である冒険活劇の楽しさを取り戻そうとしており、「ランドの最大の魅力は、彼が悪党であること。彼は『戦争なんてくだらない。それより必要なのは金だ』という男で、人々も共感できる部分がある。私は『スター・ウォーズ』に楽しさをもたらす」と語っている。
ランドの新作企画は、ルーカスフィルムが2020年12月に正式発表していたものの、ここ数年の新作発表の場では全く言及されず。監督にはディズニー実写版『ホーンテッドマンション』のジャスティン・シミエンが就任していたが、2023年7月に離脱が報じられている。(編集部・倉本拓弥)