野島崎の星空を観光資源に(千葉県)
南房総市観光協会による観光イベント「野島埼灯台星空観察会」が、同市白浜地区の野島埼灯台周辺で行われた。2日間開かれ、各日とも県内外から定員の20人が参加。特別開放された灯台から夜景を楽しんだり、望遠鏡などを使って星空観察を楽しんだりした。 星空観察など、夜間に楽しめる観光イベントとすることで、来訪者らの滞在時間の延長を促し、飲食や宿泊の増加による地域内消費の拡大を図ろうと、同観光協会と近畿日本ツーリストが企画。 単なる星空観察だけでなく、日本最初の洋式灯台の一つで、国内に16基しかない「のぼれる灯台」である野島埼灯台の特別開放などを盛り込んで行われた。 2日目のイベントでは、参加者は「灯台女子」として活動している不動まゆうさんによる野島埼灯台の解説を受けたり、実際に灯台にのぼって、周辺の夜景を眺めたりした。 また、望遠鏡メーカー「ビクセン」の協力のもと星空観察が行われ、北極星やオリオン座、月、さらに、布良星とも呼ばれ、見ると寿命が延びるといわれるカノープスなどを観察した。 参加者は「初めて南房総を訪れたが、灯台と星を両方楽しめるすてきな体験ができた」「南房総の星の美しさを再認識した」「他の時期、場所でも開催してほしい」などと話していた。 同観光協会では「好評だったので、今後も星空を観光資源としたイベントやツアーを定期的に行っていきたい」としている。