「節約のため」とシャンプーを水で薄める義母。1.5倍にして使用した場合、年間でいくらの節約になっていますか?
毎日のように行う洗髪。シャンプーがもったいないからと、薄めて使う人もいるかもしれません。しかし、シャンプーを水で薄めた場合、果たしてどれくらいの節約効果があるのでしょうか。また、原液を水で薄めることに問題はないのかも気がかりです。 そこで今回は、シャンプーを水で薄めて使用した場合、年間どれくらい節約できるのか検証します。水で薄めることによるメリット、デメリットもあわせて解説しますので、参考にしてください。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
シャンプーを水で薄めた場合、いくら節約できる?
プッシュ式の場合、1プッシュは3ミリリットル程度です。1回に使用するシャンプーの量は髪の長さによって異なり、おおむね以下のとおりです。 ショートヘア:5ミリリットル(1プッシュ半程度) ミディアムヘア:6ミリリットル(2プッシュ程度) ロングヘア:10ミリリットル(3プッシュ程度) 日本で一般的に売られているシャンプーの平均価格を計算すると、以下の式のようになります。 944円(シャンプーの相場)÷435ミリリットル(平均容量)=2.17円(1ミリリットルあたり) つまり、1ミリリットルあたり2円程度と考えられます。 したがって、薄めず使用した場合は 2(円)×10(ミリリットル)=20(円)となり、1回20円かかります。 シャンプーを水で1.5倍に薄めたとすると、1回に使用するシャンプーの量は 10(ミリリットル)÷1.5=6.666666…… となり、約6.7ミリリットルです。 この値にミリリットルあたりの単価2円をかけると、13.4円です。 つまり、1回あたり約6.6円の差が生じることが分かります。 毎日1回ずつ洗髪すると仮定して、表1で年間で比較してみましょう。 表1
※筆者作成 年間にすると、1人あたり約2409円の差となります。
シャンプーを薄めて使うメリット
費用の面では、1人あたり年間にして約2400円以上の節約ができると分かりました。経済的な点以外にも、以下のようなメリットを感じる人もいます。 ●洗浄力がおさえられ、髪が傷みにくい ●シャンプーの使用量が減ることでゴミも削減でき、環境に優しい 普段使っているシャンプーでは濃すぎると感じる人、詰め替え容器やボトルのゴミが気になる人にとっては、水で薄めるという選択肢は魅力的なのかもしれません。