「動画で撮らないと失敗する」異次元の速さ 時速500キロを超える「リニア中央新幹線」の最前線に潜入
今回走るのは、全長42.8キロの実験線です。走り出すと、時速150キロ前後でタイヤ走行から浮上走行に切り替わります。その後も加速を続け、あっという間に東海道新幹線の最高速度285キロを超え、ついに未知の領域“500キロ”を超えました。スピードが上がっても大きな振動や大きな騒音などはありません。 (JR東海・丹羽俊介社長) 「時速500キロでも十分に会話ができて、快適に過ごせるようになっています」 さらに実験線は、実際の品川・名古屋間の営業線で最も厳しい急カーブや勾配と同じレベルの設計になっています。その後徐々に減速しますが、東海道新幹線の最高速度である時速285キロを「ゆっくり」だと感じてしまうほど、“500キロ”は異次元の世界でした。 ■開業すれば地震や大雨・大雪など大災害への備えにも リニアが開業したら、東京から名古屋間がこれまでの半分以下のおよそ40分に!さらに大阪までつながれば、人口7000万人規模の“巨大都市圏”が誕生します。 (JR東海・丹羽俊介社長) 「交流の頻度が上がれば、イノベーションなども活発になる。どんどん新しいビジネスが生まれるかもしれません」 また、同じく東京と大阪を繋ぐ東海道新幹線に加えて、リニアという「バイパス」ができることで、南海トラフ巨大地震などの大規模災害への抜本的な備えになります。 (JR東海・丹羽俊介社長) 「災害への備えとしてもう一本リニア中央新幹線を引いて、大動脈を二重系化していくことは日本をより強靭にするといった意味が大きい」 さらにトンネルが多いため、大雨や雪、強風などの自然の脅威に強いという特徴もあります。リニアのこれまでの走行距離は地球100周以上。国はすでに「営業レベル」に達していると評価していますが、肝心の開業はいつになるのでしょうか。 (JR東海・丹羽俊介社長) 「まだ静岡県の理解が得られていない状況なので、2027年の開業はなかなか難しい状況。なんとか1日でも早く開業にこぎ着けるべく全力を上げて頑張っていきたい」
正式な開業が読めない今、少しでも早い状況の進展が望まれます。 CBCテレビ「チャント!」1月16日放送
CBCテレビ
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