30代女性です。「おひとりさま」になるかもしれません。65歳でいくら年金を受け取れば普通に生活できますか?
おひとりさまの気楽さを覚えてしまったら「このまま結婚はしなくてもいい」と考える30代の方もいるのではないでしょうか。安定した収入を得ていて公的年金ももらえるけれど、老後の生活費を確保するために個人年金への加入を検討している人もいることでしょう。 本記事では、老後おひとりさまになるかもしれない人に向けて、老後生活に必要な生活費や公的年金の平均受給額などを解説します。その他にも、個人年金で受け取れる金額もまとめているので、参考にしてください。
65歳以上の単身世帯に必要な生活費はどのくらい?
総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 年次 2022年」にて、65歳以上の女性単身世帯の1ヶ月あたりの消費支出は14万8971円である旨を伝えています。生活水準は人それぞれ異なりますが、生活費として平均で約15万円のお金がかかると認識しておくといいでしょう。 なお、厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」によると、女性の平均寿命は87.09歳(令和4年時点)です。 定年退職時の年齢が60歳なら約27年、65歳なら約22年も老後生活は継続します。「月に15万円あれば生活できる」と考えるのではなく、病気やけがのときの医療費や交際費、趣味にかかるお金などを考えたら、公的年金だけでは足りない可能性が高いです。現役のうちから老後に備えた資金計画を検討しておくといいでしょう。
老後に受け取れる公的年金の平均受給額
老後に受け取れる公的年金の平均受給額は以下のとおりです。「国民年金のみ受け取れる」「国民年金と厚生年金の両方を受け取れるか」で大きな違いがあるようです。 ●国民年金:6万6250円(令和5年度) ●厚生年金:10万9261円(令和3年度の65歳以上の女性の平均額) ※出典:日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」 ※出典:厚生労働省 年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 自営業者やフリーランスの女性の場合、受給できるのは国民年金のみとなり、満額だと6万6250円が受け取れます。厚生年金保険適用事業所で働いていて厚生年金保険の被保険者であれば、さらに10万9261円を加えた17万5511円が受け取れます。 おひとりさまで老後を迎えるに当たって、自分が受け取れる年金の種類に合わせて適切な老後の資金計画を立てるようにしてください。