ブーイングに応えた一発 大谷、騒動の地で先制ソロ―米大リーグ
オフに騒動を呼んだ敵地トロントのブーイングに、大谷は先制の一発で応えた。 「多くのファンの前でやるのはすごくエキサイティング。(ブーイングに)びっくりはしなかった」。ドーム球場にざわめきが残る中、淡々と塁を回った。 【写真特集】投打「二刀流」大谷翔平 2024年 ブルージェイズは大谷がフリーエージェントとなった昨オフ、獲得に手を挙げた球団の一つ。ドジャースとの合意発表直前には、「大谷がチャーター機でトロントに向かった」との怪情報が流れて話題になった。実際には飛行機に乗っていなかった大谷自身は「僕もびっくりした」と当時を振り返る。 米メディアが「大谷が本当にトロントに降り立った」と騒動を絡めて報じ、相手のシュナイダー監督は「(交渉時に渡した)ブルージェイズの帽子を返してほしい」と冗談を飛ばすなど、因縁のチームとの対戦が注目された今回。獲得を逃した二刀流スターに、敵地のファンは一斉にブーイングを浴びせた。大谷は「僕がブルージェイズのファンだったらブーイングすると思う。それは野球の一環」と受け止める。 大リーグで敵地ファンから受けるブーイングは、人気と実力が認められた証しでもある。ロバーツ監督は「翔平は華々しいことは何でもできる」。鮮烈な一発をたたえた。