知事選挙での敗北 敵対した新知事との向き合いは 新体制スタート自民党静岡県連
自民党静岡県連は10日静岡市で県連大会を開き、新しい県連会長に井林辰憲衆院議員を選出。喫緊の課題は知事選の後始末と、選挙戦で敵対した新知事との向き合いです。 「知事選敗北」の傷が癒えない中で、10日静岡市内で開かれた自民党の県連大会。 会場には重苦しい雰囲気が漂っていました。 自民党県連 城内実会長: 「結果を出せなかったこと、この場をお借りして、改めてお詫び申し上げたい。本当に皆様申しわけありませんでした。(頭下げる)」 党本部から出席した森山総務会長も…。 森山裕 総務会長: 「(知事選は)暗い暗いトンネルの中での戦いだったと思う。皆さん、自民党は政権を失うようなことがあっては大変なことになる」 静岡県内では、知事選敗北に加え、解散総選挙もささやかれる中、裏金問題や女性問題で、衆院静岡8区と3区の支部長が不在という異常事態です。
新県連会長は
引責辞任した城内県連会長の後任には、静岡2区選出で当選4回の井林辰憲衆院議員が就きました。 井林辰憲 新会長: 「私のような者がこんなに大きい県連の会長をやれということで、拝命をさせていただいた。そして、大変重要な問題なので、話をさせていただきたい。知事選で、私たちの党議拘束と異なる行動を取られた方がいる。そのことが私たちに大きな宿題として与えられている。1日も早くこの問題に答えを出して、そして、新たな一歩を皆さんと進んでいきたいと思っている」
鈴木知事はスタートダッシュ
課題が山積する中で船出した井林新体制。 まず対応を迫られるのは、知事選で激戦を繰り広げた相手である鈴木康友知事にどう向き合っていくかです。 鈴木康友知事 7日: 「今回、期成同盟会としましても、静岡県および沿線メリットのひとつとして、空港新駅を盛り込んでいただきました」 先週、鈴木知事は、リニア問題を巡り、斉藤国土交通大臣やJR東海の丹羽社長と相次いで会談。 丹羽社長からは静岡空港新駅について「譲歩」の言葉を引き出し、金曜日には期成同盟会に初出席。 官邸で岸田総理にも面会しました。 鈴木康友知事: 「静岡県には水の問題と、南アルプスの環境の問題がありますので、これを両立させていくということで、しっかりスピード感を持って、JR東海と対話を推進していきたい。東海道新幹線の利便性の向上等の、沿線各地のメリット向上に向けても、国のご指導をいただければと思っております」 岸田総理大臣: 「お話がありました東海道新幹線の輸送力を活用した東海エリアの利便性向上を図り地域にもたらす経済効果の最大化、これを目指してまいります」 「リニアウィーク」を終えた鈴木知事は…。 鈴木康友知事: 「本当に怒涛の1週間でございましたけれども、非常に良かったなというふうに思っております」