玖麗さやか（下）を攻めるＡＺＭ

　女子プロレス「スターダム」の老舗ユニット「クイーンズ・クエスト（QQ）」が、極悪ユニット「大江戸隊」討伐へ動き出す。 　2日の東京・後楽園ホール大会でQQの上谷沙弥、AZM、妃南、レディ・C、天咲光由が4月に大江戸隊を追放されたスターライト・キッドと合体。中野たむ率いる「コズミック・エンジェルズ」の中野、なつぽい、安納サオリ、水森由菜、さくらあや、玖麗さやか組と12人タッグマッチで対戦した。 　両軍が入り乱れる大熱戦を繰り広げた15分過ぎ、QQとキッドの6人が息を合わせ玖麗にドロップキックを命中。チームワークの良さを発揮した。その後もAZMとキッドが好連係を炸裂。キッドが玖麗をキッチャーマンで投げ飛ばしアシストすると、最後はAZMがダイビングフットスタンプで3カウントを奪った。 　QQは3月いっぱいで林下詩美が退団し、新メンバー獲得を模索中。5月26日の京都大会で上谷が大江戸隊の渡辺桃に「今のQQには桃さんが必要なんです。QQとしても個人としても成長するために一緒に戦いたい」と加入を要請していた。2021年12月にQQを造反した渡辺と当時タッグを組んでいたAZMは、上谷の意見に同意しきれずにいた。 　この日のバックステージでAZMは意を決して「勝って気持ちよかったけど、私はずっと悩んでた。私は上谷とケンカしたいわけじゃないから、今日ここで、何で渡辺桃をQQに入れたいのか聞いてもいい？」と問いただした。 　すると上谷は「リーダーがいなくなって、焦って周りが見えなくなってしまった部分もあった。でも私は過去なんてどうでもよくて、QQのメンバーが大好きだし、もっともっと上にいきたいからあの意見を言わせてもらいました。頼りないかもしれないけど、みんなついてきてほしいです」と説明した。 　まっすぐな思いを聞いたAZMは「わかった。渡辺桃に対して信頼はないけど、上谷のことは信頼しているし、ずっと一緒にいたいと思ってる」と理解を示し、「私もQQが大好き。これからQQをもっとよくしていこう。みんなで大江戸隊ぶっ倒そう」と呼びかけ握手を交わした。再び結束を強めたQQが悪を成敗する。