北斎の代表作約140点、神戸市立博物館で公開中/兵庫
世界屈指の浮世絵コレクションを所蔵する米国・ボストン美術館から里帰りした、江戸時代後期の画人、葛飾北斎(1760~1849)の代表作を紹介する「ボストン美術館 浮世絵名品展 北斎」が、6月22日まで神戸市中央区の神戸市立博物館で開催され盛況を博している。 江戸(現在の東京都)に生まれた北斎は20歳で「勝川春朗」としてデビューして以来、「北斎」「為一」など次々と名前(画号)を変えながら常に自らの作風を進化させ、90歳でその生涯を終えるまでの70年間、ひたすら絵を描き続けた。 会場では「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」「富嶽三十六景 凱風快晴」など約140点を展示。怪談をテーマにした「百物語」シリーズや滝から流れ落ちる水を様々に描いた「諸国瀧廻り」シリーズなど、色彩美に溢れる傑作が観客を待つ。毎週土曜日にはイブニング・レクチャーがあるほか、こども向けプログラムも用意されている。 開館時間は午前9時30分から午後5時30分(入館は午後5時まで)、ただし土曜日は午後7時まで開館(入館は午後6時30分まで)。休刊日は月曜日。入場料一般1400円、高校・大学生1000円、小中生600円。団体割引もある。問い合わせは同館(078・391・0035)まで。 (文責・谷川しゅんき/関西ライター名鑑)