六価クロム槽に落ちた猫 逃げる 広島・福山、触れると炎症 市が注意喚起
広島県福山市は11日、同市柳津町の金属めっき工場で、人体に有害な六価クロムの液体が入った処理槽に猫が転落し、そのまま逃げていると発表した。猫に触ると皮膚がただれるなどの症状が出る恐れがあり、注意を呼びかけている。 市によると、野村鍍金(めっき)福山工場内で11日午前7時ごろ、従業員が猫とみられる黄色の足跡を発見。防犯カメラで確認したところ、10日午後9時半ごろ、処理槽に落ちた猫が工場外に逃げる様子が写っていた。処理槽は縦横各2メートル、深さ3・4メートルでシートをかぶせていた。 六価クロムは黄色や赤褐色で、猫も同様の色になっているとみられる。強酸性で触れると皮膚や粘膜に炎症を起こし、呼吸器系などにも悪影響を及ぼす恐れがある。 市環境保全課は異常がある猫を見かけ次第、触らずに同課(084―928―1072)や福山西署(084―933―0110)に連絡するよう求めている。