ゴルフやってみたいけどお金が…ビギナーが優先して買うべき道具は何?
いち早く上達したいビギナーはクラブを重視
ゴルフを始めるにあたり、そろえなければならないものは、クラブやキャディーバッグ、シューズ、手袋、ゴルフボール、ウエアなど多岐にわたります。 【写真】意外と分かってない? これが同伴者が打つときに「立っていい場所」と「ダメな場所」です
よほど金銭的に余裕のあるビギナーでなければ、すべての道具を高価で高性能なものにすることはできないので、なにかしら妥協しなければいけない部分がでてきます。 現役のシニアツアープロでゴルフスクールも経営している梶川武志プロは、お金をかけるべき道具の優先順位は「その人のゴルフに対する取り組み方によって変わってくる」と話します。 「ゴルフへの取り組みの姿勢は大きく3つに分けられます。それは、これから本格的にゴルフをやって上達したい人、スコアよりラウンドを楽しみたい人、コースデビューをするかはまだ分からないけれど練習場で球を打ってみたい人です。それぞれのタイプによってそろえるべきものは異なってきます」 これから本格的にゴルフをプレーして上達したいビギナーに対しては、以下のようにアドバイスします。 「多くのビギナーが目標にする100切りを早く達成して、アベレージゴルファー以上になりたいと考えている人は、いきなりクラブを購入してもいいでしょう。自分のゴルフクラブを持っていれば、自然にそれを使いこなそうとします。ゴルフの上達にはクラブに慣れることが大切なので、マイクラブを購入したほうが良いでしょう」 「クラブの価格はさまざまですが、ドライバーからパターまで全部の番手が揃ったフルセットをキャディーバッグ付きで販売しているものや、ドライバー、ウッド、アイアンセット、ウェッジ、パター、そしてキャディーバッグをバラバラに購入する方法があります」 購入する際の注意点については次のように話します。 「スポーツをあまり本格的にしてこなかったようなビギナーはキャディーバッグまでがセットになったフルセットだと、あれやこれや迷わずに購入できます。しかし、今まで豊富な運動経験があり、筋力がある人などが購入するとスペックが合わない可能性もあるので注意が必要です。このような人はフルセットではなく、バラバラに購入したほうが良いでしょう」 「バラバラに購入する場合、ドライバーとウッドは同じメーカーにしたほうが無難です。そして、アイアンからサンドウェッジまでをセットで、パターは自分に合うと思うものにしてください。最近はアイアンセットでも7番からピッチングウェッジまでしか含まれていない場合が多くなっています。その場合はアプローチウェッジやサンドウェッジは同じメーカーで追加購入してください」 「また、クラブは必ずしも上限の14本を揃える必要はなく、10~13本でも問題はありません。上達してきたらユーティリティーやアイアンを追加すると良いでしょう」 「さらにバラバラに購入する場合は、アドバイスをしてもらえる上級者などに同行してもらうようにしましょう。店員にアドバイスを求めることも可能ですが、自分に合わないクラブを紹介されるケースもあります」 「ゴルフ量販店ではハーフセットも販売しています。安くクラブをそろえたいという人はこれでも構わないでしょう。ただし、ハーフセットの場合は同じメーカーで番手の間のクラブを販売していないこともあります。すると追加でクラブが欲しくなると対応ができないケースがあるので注意が必要です」 「レンタルクラブであれこれ試すのも良いですが、愛着が湧かず、使いこなそうという意識が少なくなります。早く上達したいのであればクラブの購入を優先してください」