パイレーツ・スキーンズと交際中のオリビア・ダン（＠livvydunne）のインスタグラムから

　◇ナ・リーグ　パイレーツ―カブス（2024年5月11日　ピッツバーグ） 　2023年ドラフト1巡目（全体1位）で指名されたパイレーツの超有望株ポール・スキーンズ投手（21）が11日（日本時間12日）、本拠でのカブス戦でメジャーデビュー。4回0/3を6安打3失点で降板し、勝ち負けは付かなかった。 【写真】インフルエンサー、体操選手として活躍するオリビア・ダン 　地元メディアで「ポール・スキーンズ・デイ」と大々的に報じられた一戦で、スキーンズが噂通りの活躍を見せた。先頭のトークマンの初球から101マイル（約162.5キロ）の速球をマーク。全て100マイル以上をマークした速球を軸に追い込むと、6球目に101.9マイル（約163.9キロ）で空振り三振に仕留めた。この一球が2015年のスタットキャスト導入後の球団最速記録となり、わずか6球で塗り替えた。 　味方打線の援護を受けて6―1とリードを広げた4回にトークマン、鈴木に連打を許して無死一、二塁となったところで球数が自己最多84球に到達。この回を投げきれば勝ち投手の権利を得ることができたが、無念の降板となった。それでも衝撃デビューを果たした新人右腕に対して地元ファンは総立ちで称えた。 　この試合を観戦に訪れたスキーンズの彼女オリビア・ダンも注目を集めた。SNSのフォロワー数は1000万人超の人気インフルエンサーとして年収3億円超を稼ぐとされ、ルイジアナ州立大学の体操選手として全米選抜選出経験もあり、米スポーツ専門誌「スポーツイラストレーテッド」にも登場している。試合中には地元放送局のインタビューにも対応。「彼との素晴らしい思い出はたくさんあるけど、彼がこの瞬間のためにどれだけ努力してきたか知っている。彼がどれだけハードワーカーであるかを私は知っている。この瞬間は、私がこれまで見た中で最も好きな瞬間のひとつです。本当にこれを超えるものはない。とても誇りに思う」と興奮気味に話した。この様子は大リーグの公式Xでも投稿された。 　「Fireballing　right―hander（火の玉右腕）」と称される剛腕スキーンズは、空軍士官学校からダンと同じルイジアナ州立大学に転校。大学時代は大谷翔平に刺激を受けて二刀流にも取り組んでいた。パイレーツに入団した際の契約金920万ドル（約14億3500万円）はドラフト選手の史上最高額だった。大リーグ公式サイトのプロスペクト（有望株）ランキングは3位で、投手としては堂々の1位だ。