センバツ高校野球 出場3校、揮毫でエール 「書の甲子園」地区優勝 埼玉・滑川総合高書道部員 /山梨
◇力強い「東海大甲府」も 動画公開 「書の甲子園」の愛称で知られる「国際高校生選抜書展」(毎日新聞社、毎日書道会主催)で、2020年度の北関東地区団体優勝校となった埼玉県立滑川総合高校(同県滑川町)の書道部員が、19日に開幕した第93回選抜高校野球大会に出場している東海大甲府、健大高崎(群馬)、常総学院(茨城)の3校の校名を揮毫(きごう)した。「頑張っている野球部員たちに応援の気持ちを伝えたい」と取り組んだ。 例年、書の甲子園の地区優勝校は手分けしてセンバツ出場校の入場プラカードの校名を書いている。今年はコロナ禍で開会式が簡略化され、プラカードへの揮毫も中止に。滑川総合の部員らが「センバツのプラカードを書くのは私たちの憧れ。頑張って出場する球児たちを応援したい」と日本高野連に手紙を送ったことをきっかけに、毎日新聞社が揮毫を動画で公開する代替イベントを企画した。 同校では、「書の甲子園」個人の部で文部科学大臣賞に選ばれた2年の中城琳(りん)さん(17)ら3人が半紙に向かい力強く筆を走らせ、各校の校名を書いた。2年で部長の金子由香里さん(17)は「コロナで思うように部活ができなかった分だけ、甲子園で頑張ってほしい」と球児にエールを送った。 この様子を撮影した動画は、毎日新聞社の書道専門ポータルサイト「書のひろば calligraphy」(https://shonohiroba.jp/)にアップされている。【仲村隆】