<私のはじめて>吉瀬美智子 初めて東京・表参道を訪れたときの偶然の出会い「あのとき行かなかったら、今ここにはいない」
今をときめくスターやアーティストにも、初出演、初イベント、初ライブなど必ず存在する“はじめて”の瞬間。そんな未経験ならではのドキドキの瞬間を、本人に振り返ってもらうのが「私のはじめて」です。映画「帰ってきた あぶない刑事」(原廣利監督、5月24日公開)での演技も話題の俳優、吉瀬美智子さんに、初めて東京・表参道を訪れたときのことを振り返ってもらいます。 【写真特集】吉瀬美智子演じる謎の女ステラ・リーが色っぽい! 衣装の着こなしも見事な「あぶ刑事」新作映画の場面カット!
◇
東京に出てくるきっかけになったのが、私が初めて表参道へ行ったときの運命的な出会いでした。20歳の頃、福岡から東京へ仕事で一人で来ていて、仕事が終わって、「どこに行ったらいいですかね」とメークさんに相談したら、「(新宿の)伊勢丹に行ったらなんでもそろうよ」って。
私の中では表参道の街を歩いてみたくて、「そうですか、分かりました」と言いながら表参道へ向かったんです。表参道の交差点の出口を上がったところで、福岡の知人にばったり会ったんですね。
その人から、「今から芸能事務所に行くけど、一緒に行く?」と誘われて、「行きます」って事務所に遊びに行きました。そこで「あなたいくつ?」と聞かれて、「20歳です」と答えたら、「すぐ(この事務所に)いらっしゃい」となって、その4カ月後に東京で家を探して、本格的に上京しました。
そのときにメークさんのアドバイスを素直に聞いて、伊勢丹に行っていたら、今、ここにはいないかもしれない。表参道へ行って、偶然その人に会ったからここにいます。福岡の知人に表参道で会うなんて。そして芸能事務所へ行くなんて。そのことがなかったら私は今、この仕事をしていなかった。
今は、俳優の仕事ができて幸せ。本当にぜいたくだと思います。私はもともと、人前に出るのが好きなタイプではなかったんですけれど、周りから自然とレールに乗せてもらって続けてこられてきた感じなんです。周りが“列車”に乗せてくれた。そして良い方向に連れて行ってもらえているので、幸せな人生だと思います。