松陽が鶴見大付属とのPK戦を制し、新チーム公式戦初勝利で2回戦へ
6月29日、第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選1次予選の1回戦、鶴見大附と松陽の一戦は、0-0のまま延長戦でも決着がつかずPK戦に突入すると5人全員が決めた松陽が勝利し、2回戦進出を決めた。 【フォトギャラリー】鶴見大附 vs 松陽 序盤から互いにしっかりとボールを繋いでいくものの睨み合いの展開が続く。しかし徐々にペースをつかみ出した鶴見大附は19分、FW10木村海翔からのパスを受けたFW11岩田海がシュートを放つが惜しくもクロスバーを叩き先制ならず。その後も鶴見大附は、30分には右サイドでボールを受けたFW15青山大峨が、31分にはCKから木村がシュートチャンスを迎えるが、いずれも枠を捉えることができない。 前半、ペースを握られながらも得点を許さなかった松陽はハーフタイムに「1点差、これをものにする。惜しかったじゃなく勝ち切って帰ろう」と赤田大樹監督が檄を入れると、一転ペースを握る。7分、MF6橘諒馬からのクロスにMF9伊藤圭保が頭で合わせるが惜しくも枠外。続く8分にはFW11西田琉生が自らドリブルで運んでミドルシュートを放つが、これも枠は捉えることができない。 鶴見大附も終盤の65分にCKからDF3湯田力希がヘディングで狙うが、こちらも枠の外へと外れてしまう。その後も双方ともにシュートチャンスは掴むが決めきれず、延長戦もスコアレスのまま勝負はPK戦へ。 鶴見大附の先攻で始まったPK戦は、2人目を外してしまった鶴見大附に対し、5人全員が決めた松陽が5-4で勝利し2回戦進出を決めた。 試合後、赤田監督は「粘り強く選手たちはやってくれたと思います。実は公式戦初勝利で…選手たちが頑張ってくれことを評価したいです」と新人戦、インターハイ予選と結果を出せなかったチームにとっての公式戦初勝利を喜んだ。 一方、敗れた鶴見大付の鶴田陸監督は「チーム全員で勝つ。そのためには、ピッチの中にいる君たちがもっとやらなければ…」と選手たちを鼓舞、PK戦も最前列で片膝をつき最後まで見守ったがあと一歩及ばなかった。 (文・写真=西山和広)