元NHKアナの自民参院議員 ラジオ国際放送問題で「会長が責任を取る事件」「NHK存続を含め結論を」
元NHKアナウンサーで、自民党の和田政宗参院議員(49)が、26日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。NHKが、19日に短波、衛星のラジオ国際放送、ラジオ第2などで報じた中国語ニュースで、外部スタッフの中国人男性キャスターが沖縄県石垣市の尖閣諸島を「中国の領土」などと伝えた問題について「NHK会長が責任を取る事件。私はNHK改革議連を立ち上げる」とポストした。 【写真】立花孝志氏は「外患罪」を指摘 和田氏は、NHKが25日、中国人キャスターが靖国神社で落書きが見つかった事件に関するニュースで「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていたという文言を一方的に加えて放送した」と発表したことに「隠蔽していた中国籍キャスターの発言を追加。NHKは22日の自民党情報戦略調査会で、放送全ての公表要求に、できないと回答」と明かした。 「私は出張で欠席していたが、回答全体が放送法違反」と批判した和田氏は「このまま何も対応しないのであれば、NHK予算について、改革に賛同する議員で反対せざるを得ない。その際にはNHK予算は否決されるだろう。NHKの自主改革を不可能だ。放送法改正をはじめ、NHK存続を含め結論を出すべきだ」と揺さぶりをかけた。 和田氏は別のポストでも「昭和20年8月15日の宮城事件でNHKが占拠されても、NHKは玉音放送を守った」「今回NHKの放送が占拠されてのは前代未聞で重大。NHK会長が責任を取る事件だ」と指摘した。 NHKは「NHKラジオ国際放送での中国籍の外部スタッフによる発言について」と題して文書を公式ウェブサイトなどで公開。「8月22日に公表した中国籍の外部スタッフの発言内容について、翻訳の内容が一部欠落していました。以下の二点について確認が不十分でした。改めてお詫び申し上げます」と謝罪した。 文書によると、靖国神社のニュースでの一方的な発言の他、中国語で「釣魚島と付属の島は古来、中国の領土です。NHKの歴史修正主義に抗議します」と述べた内容の「歴史修正主義」を「歴史修正主義宣伝」と訂正した。 (よろず~ニュース・杉田 康人)
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