NEC、AIで新製品の売れ行きを予測するシステム販売…在庫適正化で利益を年3億円押し上げる効果も
NECは、食品や飲料などのメーカーに対し、新製品の売れ行きを予測するシステムの販売を始めた。過去の製品の販売実績などのデータを人工知能(AI)が分析する仕組みで、今後5年間で関連サービスを含めて100件の受注を目指す。
新システムでは、製品の特徴や発売時期、広告の量などについて、AIが過去の類似品と新製品のデータを比較し、売れ行きを予測する。適切な在庫管理につなげ、製品の保管にかかる費用を削減したり、売り切れによる販売の機会損失を防いだりする狙いがある。
NECと飲料大手アサヒ飲料が昨年行った実証実験では、在庫の適正化により、利益を年3億円押し上げる効果が確認できたという。NECは、AIを使って最適な小売価格を提案するシステムの開発も進める方針だ。