“初の仮設住宅”が完成…コンビニや郵便局も再開 酒造会社では「復興の酒」販売も
日テレNEWS NNN
能登半島地震から2月1日で1か月。石川県内では31日、“初めて”の仮設住宅が完成しました。輪島市ではコンビニが、珠洲市では郵便局が再開。被災した酒造会社では、2月1日からみんなで知恵を出し合って生まれたという「復興の酒」を販売するといいます。 ◇ 石川県輪島市で、倒壊して道路をふさいだ家屋の撤去作業が行われていました。その様子を家の住人が見つめていました。 自宅が撤去された九尾照栄さん 「うちが立ち退きしないと工事にかかれないと言われるので、やっぱり水が一番大事ですから」 40年近く住んだ家が水道復旧工事の妨げに… 自宅が撤去された九尾照栄さん 「悲しいけども致し方ないしね。思い出だけじゃ生きていけないし、前に進んでいかないと」 一方で31日に石川県内で“初めて完成”したのが仮設住宅です。 仮設住宅へ入居を希望する人 「(中は)きれいでした、木目で木の香りがして。早く住みたい 」 市内の公園でも遊具の解体作業が行われ、新たに279戸の仮設住宅が建てられる予定です。 仮設住宅へ入居を希望する人 「(仮設住宅に)申し込んであります。あまりプライバシーがないから自分らだけで住みたいです」 輪島市内では、31日までに仮設住宅の入居を希望する申し込みが4140件ありましたが31日現在、着工された数は548戸にとどまっています。 ◇ 「2月1日で1か月」を前に再開の動きも出ています。輪島市ではコンビニが営業を再開し、珠洲市では郵便局が再開。1か月ぶりの荷物を引き取りに来る人たちがみられました。 郵便物受け取った人 「なんやらわからんけどカタログが多い」 元日から配達が止まっていたため… 郵便物受け取った人 「年賀状が2月にくるとは…ほぼ2月やもんね」 同じく再生に向けた一歩を踏み出したのは、被災した酒造会社です。 宗玄酒造 八木隆夫代表 「こちらが明日から販売する商品です」 2月1日からインターネット販売するというこの酒。まだ停電が続く中、機械に頼らず手作業で酒を搾る方法でつくったといいます。 みんなで知恵を出し合って生まれたという「復興の酒」。 宗玄酒造 八木隆夫代表 「最初に我々のような製造業の人間がきっちり商品を出すことで、地元への力添えになれば」 (1月31日放送『news zero』より)