飯南高野球部を応援 上山組が練習球10ダース、バット15本寄贈 三重・松阪
「日本でいちばん、地域を愛する」とうたう
「飯高生まれ、飯高育ち、株式会社上山組」と自社ホームページで地元愛を強調する三重県松阪市飯高町森の㈱上山組(上山勝久代表取締役社長)が23日、同市飯南町粥見の県立飯南高校(西川俊朗校長、212人)の硬式野球部(松山紘大監督、井本泰輔主将、24人)に硬式野球ボール(練習球)10ダースと木製バット15本を寄贈した。 昼休みの午後0時45分から校長室で贈呈式があり、同社から大久保一郎専務(64)と土木部の間瀬慎一さん(50)が来校。西川校長と松山監督、井本主将(3年)、新見星哉副主将(同)が参加した。 同社は「日本でいちばん、地域を愛する土木会社。」とホームページにうたうだけに、日頃から地域の防災訓練や清掃活動に積極的に参加、大久保専務が毎朝、会社近くの通学路に立って見守り活動をしていたこともある。 この日、間瀬さんは「これまでもさまざまな地域貢献活動をさせてもらってきました。その中で今回、遠隔地ゆえの部員不足や限られた練習時間などの困難を克服し、勝利を目指す飯南高等学校野球部を応援したいと考えました」とあいさつした。 同社には、飯南高校野球部OBの上垣覚・土木部長(65)をはじめ、野球ファンが多く、間瀬さんも長男、次男が大学と中学の野球部で活躍する野球一家。「コロナで地域の行事や祭りもなくなったりして、地域のためになることを何かしたいと考えた時、飯南高校野球部を支援したいという思いが湧いてきて、会社で提案させてもらった」と間瀬さん。 贈呈式のあいさつでは「今後は、選手権、三重大会等の後援はもちろんのこと、ラプソード(投球・打球をカメラとレーダーで計測・分析する機器)を使った投球データの提供、アームスリーブ(サポーター)メーカーによるけが予防講習会の開催なども検討しております」と話した。「地元の高校が活躍してくれたら、応援したいという人が増え、練習試合を見に来たりして地域が盛り上がる」と間瀬さんは目を細める。 バットを受け取った井本君は「贈っていただいた道具を使ってしっかり練習し、頑張りたいと思います」と今シーズンに向けた意気込みを語っていた。