桂枝光&桂三風がダブル襲名披露公演の成功祈願 枝光「いよいよスタート」
落語家の桂枝光と桂三風が29日、大阪・生國魂神社でダブル襲名公演の成功祈願を行った。 「枝光改メ 四代目桂梅枝」「三風改メ 五代目桂慶枝」のダブル襲名披露公演は、9月27日に大阪・なんばグランド花月(NGK)でスタートし、来年4月に千秋楽を迎える。成功祈願を終えた枝光は「本当にいよいよスタートだなという気持ちでいっぱいでございます。とにかく健康に気をつけまして、一生懸命つとめてまいりたいと思っております」と表情を引き締めた。三風は「9月27日から襲名の興行が始まりますが、一生懸命やっていきたいと思っております。お兄さんが古典を極めていらっしゃるので、私はできたら創作をいろんなところで皆さんに聞いていただこうと思っております」と晴れやかな笑顔をみせた。 枝光は11月22日の名古屋・御園座での公演を喜んでおり「お芝居の聖地。(市川)海老蔵から團十郎の襲名もやった所でございます。ちょっと我々は格が落ちるかもわかりませんが」と笑いを誘い、演目も芝居にふさわしい「芝浜」を候補に挙げた。三風は落語家生活第2章として「この慶枝で売れてやろうと思っております。そのために面白い噺(はなし)や、心温まるような作品をたくさん作りたい」と意欲をみせた。 三風の現在の創作落語は30本ほど。師匠の桂文枝は300本以上の創作落語を持っており「打率が違うので。師匠は9割バッター。ひょっとしたら10割かもわからないけど、僕はもう作ったうちの本当に1割ぐらいでございます」と苦笑い。文枝の「ゴルフ夜明け前」「大阪レジスタンス」に並ぶ大作を作ることを誓った。 長丁場となる襲名公演に向け枝光は「ウォーキングを始めています」。三風も「9時から10時はウォーキングタイムです。ジムの会員になりましたが、月に4、5回しか行っていないのでもうちょっと回数を増やしたい」と体力作りを開始し、万全の体調で本番を迎える。
報知新聞社