【漫画】銀行強盗に入ったら、なぜ逆に1億円以上のお金を失った? 銀行員が“有能”すぎるSNS漫画が痛快
投資広告を見ることが多い現代。もし銀行強盗が受付のお姉さんから金融商品を過剰に勧められたら――。そんな内容を描いた漫画『高宮ウォーキング』内の1エピソード『コント銀行強盗に入ったら1億円以上お金を取られた話』がXに投稿されている。冒頭から最後までテンションの高いストーリーが楽しめる内容だ。 漫画『高宮ウォーキング』(銀行強盗に入ったら1億円以上お金を取られた話) ライフワークとして連載している『高宮ウォーキング』を制作しているという、作者・のりばさん(@MangaNoriba)に本作の制作について話を聞いた。(小池直也) ――作品の反響などはいかがですか?印象的だった感想などもあれば。 のりば:本作は過去に投稿したものの再投稿、いわゆる再掲です。1度目の投稿は少しずつ公開したこともあってか反響が少なかったんですよ。でも2回目の投稿では最後まで一気に掲載したこともあり、100万インプレッションを超えました。 多くの方から楽しんでいただけたとの感想をいただき嬉しかったです。特に印象的だったのは「でも、銀行ではちょっとありえるかも」など、妙に現実味があるという感想でした。 ――『高宮ウォーキング』制作のきっかけについて教えてください。 のりば:福岡市南区の高宮付近を趣味でウォーキングしている際に、歩きながら空想していることを漫画にすれば、SNSに適した内容になるのではと思ったことがきっかけでした。そこから本作を描くのがライフワークのようになっています。 ――この回の着想は? のりば:銀行員の方はいつも丁寧に対応してくださる一方で、さまざまな金融商品を勧めてくれるじゃないですか。そこで銀行強盗に対しても同じように対応し、かつ極端な話にすれば面白いのではないかと思ってストーリーを膨らませました。 ――もともとコントを考えたり、鑑賞するのがお好きなのでしょうか? のりば:コントを鑑賞するのは好きですが、自分で考えるようになったのは漫画制作を始めてからです。最近の芸人さんにはあまり詳しくありませんが、好きなお笑い芸人はダウンタウンさんや笑い飯さん、和牛さんです。 ――できるだけ毎日されていますが、このスピードの秘訣は? のりば:漫画制作当初は、SNSのトレンドが1ページから4ページだったため、その形式を目標にしていました。しかし最近は再掲が増えて目標が未達成になりがちです。とはいえ、漫画制作の苦労はあまりなく、楽しんで取り組んでいます。 ――カラーになっている点も特徴化と思いましたが、作画やキャラデザインについてはいかがでしょう? こだわりや意識していることがあれば。 のりば:CGで制作しているため、カラーにしてもコストが上がることはありません。むしろ漫画の白黒表現の方が特殊なテクニックを必要とするし、ごまかしも効かないため難しいと感じています。白黒での画像設計は私の技量だと上手く描けません。 ――今後『高宮ウォーキング』はどのように描いていきます? のりば:いつも思い浮かんだものを直感的に制作しています。自然と自分が面白いと思う作品を作れればいいかなと思っています。 ――憧れ、影響を受けた作品や作家はいますか? のりば:一番の憧れは鳥山明先生ですが、私の作風とはまったく違うと感じます。直接的な影響を受けたのは堤幸彦監督の作品ですね。『ケイゾク』、『池袋ウエストゲートパーク』、『TRICK』シリーズ、『SPEC』シリーズが大好きです。 ――作家としての展望、なりたい作家像を教えてください。 のりば:数多くの方に読んでもらえる作家になりたいです。やはり、読んでいただけることが一番嬉しいからです。
小池直也