若い力躍動…南さつま市坊津で久志太鼓踊り、激しい動きで集落練り歩く
鹿児島県南さつま市坊津町久志で、盆踊りとして伝わる久志太鼓踊りが九玉神社など5カ所で奉納された。19人の参加者のうち中学生5人、小学生3人、20代3人と若い力が躍動。集落内も練り歩き、盛り上げた。 【写真】(別カット)久志太鼓踊りを披露し集落を練り歩く若手ら=南さつま市坊津
歌い手の歌とともにかねを鳴らし、太鼓を打ちながら跳んだり、屈伸したりを繰り返す激しい踊り。島津義弘の朝鮮出兵の凱旋(がいせん)記念に由来すると伝わる。踊り連は15日午前7時すぎに公民館を出発し神社まで約400メートルを練り歩いた。 かつては夕方まで15カ所ほどで踊っていたが、午前中の5カ所に減らした。4年ぶりに再開した昨年、子どもの参加が増えたこともあって限定開催し、今年も踏襲した。 初参加した坊津学園7年(中学1年)の松野下葉月さんは「太鼓を持って動き回るのが大変。めっちゃ疲れたけど来年も出たい」。地区公民館長の尾場瀬仁さん(69)は「踊り手確保が課題だが、市外の6人も加わり、若さあふれる勇壮な踊りができた。伝統を継承し地区を盛り上げていきたい」と語った。
南日本新聞 | 鹿児島