今田美桜“夜々”「やっちまった…」松下洸平“椿”からの優しくも切ない言葉<いちばんすきな花>
多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠が“クアトロ主演”を務めるドラマ「いちばんすきな花」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)。11月23日放送の第7話は、後半に発覚した4人のつながりにSNSは盛り上がったが、その前に椿(松下)と夜々(今田)にもある展開があった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】椿(松下洸平)の家で初めて自炊した鍋を楽しもうとしている4人だったが… ■引っ越しを決めた椿 社会現象にもなったといわれる2022年10月期のドラマ「silent」(フジテレビ系)のプロデューサー・村瀬健氏と脚本家・生方美久氏が再びタッグを組んだ本作。「男女の間に友情は成立するのか?」という永遠の命題をテーマに、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そしてそこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を描く。 学習塾の講師をしている34歳の潮ゆくえを多部、出版社に勤める36歳の春木椿を松下、美容師で26歳の深雪夜々を今田、コンビニで働きながらイラストレーターを夢見る27歳の佐藤紅葉を神尾が演じる。 ゆくえ、夜々、紅葉にとって“部室”のような心地よさで、よき居場所となっていた椿の家。前回ラストで椿の引っ越し宣言をし、視聴者間でも大いにざわついた。第7話はその引っ越し話が思いがけない展開を呼んだ。 ■夜々がまさかの告白! 椿の引っ越しが、前の住人が家を買い戻したいと言われたことがきっかけだと知り、その前の住人を探していた紅葉と言い合いになってしまった夜々。 日を改めて、夜々は購入した家庭用エアホッケーゲームを持って椿の家を訪れた。エアホッケーといえば、前話で描かれたゲームセンターで4人が楽しく遊んだシーンがよみがえる。 ゲームをしながら紅葉と言い合いになった夜のことを謝った夜々。その流れで「私が純恋さんの代わりになるってありますか?」というせりふが口を突いて出た。純恋とは、椿の元婚約者だ。 そのまま「そしたらここに2人で住んで、あの2人も今までどおり好きに遊びに来て~」と目を伏せたまま話し続けていた夜々。だが、ふと視線を向けた先の椿が自分をじっと見つめていたことに気付くと、「あ、違います。例えです、一案です。ここに椿さんを住まわせておくための代替案として」と告げた。 ■椿「同じくらい、みんな、同じように好き」 驚いている様子の椿を見て続けた夜々の「あっ、違います…。違くないけど…」というポツリとしたつぶやき。思いがあふれて“告白”になってしまった動揺が手に取るように分かる。 それに対する椿の答えは、「3人とも、同じかな。同じくらい、みんな、同じように好き」だった。 その後、夜々はコンビニでアルバイト中の紅葉に「やっちまった…」と告白するタイミングを間違ったと悔やみ、また別日にはゆくえに「好きって言われて振られることもあるんですよ」「ゆくえさんとおんなじ、うれしいな。好きな人に好きって言われてうれしいな。両思いハッピー」と言い回しの明るさとは違う嘆きだった。 「好き」だけど、恋人という2人組になる「好き」ではない。夜々は椿の言葉に「同じです。私も、3人みんな、同じように好きです。…好きです」と返していたが、繰り返した2度目の「好きです」がなんと切ない響きだっただろう。それは椿の返事が優しい言い回しなのに、きっぱり線は引かれていて、夜々にとっては残酷でもあったからだ。 友だちとして「好き」としたのは椿の優しさだ。ただ、第4話で描かれた、実家が花屋で「いろんなのに囲まれてたから、一番って決めちゃうのが申し訳なくて」と“一番好きな花”を選べない椿らしさとすれば、やっぱり切なくて残酷なのだとも思ってしまう。夜々がまた違うタイミングで告白していたらどうなっていたのかとも。 SNSには「優しいけどその優しさが残酷で苦しい」「椿さんらしいけど切ないな~」「夜々ちゃんも椿くんも誠実で凄く素敵な告白シーンだったなぁ」「夜々ちゃんの告白で大号泣」「遠回しに告白して遠回しに振られてるのつら、、」などの反響が寄せられた。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部