【引き分けに終わった”古巣”東京との対戦で、磐田MF平川怜が見せたもの、見せられなかったもの(2)】テクニシャンはファイターへ。指揮官も「こんなもんじゃない」と語る平川の軌跡
「守備から攻撃で違いを出せるかは監督もすごい求めてるので。まずは守備でやれるようになってきたと思いますし、そこから攻撃でもっともっと強引に行ったりとか、一人で違いを作り出せれば、チームも良くなっていくと思います」 ■【動画】最高のCK! ジュビロ磐田MF平川怜が見せた敵地でのアシストキック!■ CKからアシストを記録した平川怜だが、流れの中からさらに決定的なプレーで、ジュビロ磐田を勝利に導けなかった課題を認識している。横内昭展監督からはチャンスがあれば、個人でも仕掛けて違いを生み出すように求められている。「タスクが多い中で、どれだけやれるかっていうので、やれてきたら、自分の選手としての幅も広がると思うので。そこは向き合っていきたい」と語る。 類まれな技術とセンスを備える平川は、FC東京のアカデミーで同僚だった久保建英をはじめ、中村敬斗、菅原由勢らとU-17W杯で主力を張るなど、同世代のトップランナーとして将来を嘱望される一人だった。しかし、トップチームでプロの壁に当たり、なかなか出番を得られない中で鹿児島ユナイテッド、松本山雅と渡り歩き、2年前にロアッソ熊本へ完全移籍。東京を離れることとなった。
■「ピッチに立てたのは色んな意味がある」
そこから大木武監督の熊本で才能が開花し、昨年は自分から志願してキャプテンに。苦手だったメディア対応もこなしながら精神的にも逞しくなった。そしてJ1に昇格した磐田への移籍を果たしたが、得意ポジションであるトップ下ではなく、左サイドでハードワークしながら、そこに攻撃のスペシャリティを加えるべく奮闘している。 そんな平川は東京について「自分が育ったクラブですけど、ある意味、プロの厳しさを教えられたクラブでもある。こうやって自分がまた、相手としてですけどピッチに立てたのは色んな意味がある」と語る。試合前のスタメン発表で平川の名前が呼ばれると、磐田側だけでなく、東京側のゴール裏やメイン、バックのホーム席から大きな拍手が起きた。 「それは分からなかったですけど、自分が最後、挨拶に行った時も拍手で迎え入れてくれましたし、すごい自分にも良い気持ちになりました」 そう感慨深げに振り返った平川には大きな目標がある。A代表で日の丸を付けること。一時は大きな挫折を味わい、苦しい時期を経験したが、そうしたことも糧にして、繊細なテクニシャンはチームの戦えるファイターへと成長を遂げた。 しかし、カタールW杯で”森保ジャパン”をコーチとして支えた横内監督も「彼はまだまだ、こんなものじゃない」と厳しくも、前向きに平川に対する期待を口にする。違いを作り出せる存在へ。これまで応援してきた人たちに、さらに成長した姿を見せていくために。平川の奮闘と成長のストーリーは続いていく。 (取材・文/河治良幸)
サッカー批評編集部
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