松下奈緒“岡山県・美作”の景色に感動!「写真でも残せない感じの色合いだったんですよね」
◆山村「美作での生き方は今も影響しています」
松下:そんな美しい場所でしたけど、そこから音楽が生まれたりした瞬間はありましたか? 山村:この映画の主題歌「いきづく feat. Nao Matsushita」を2人で歌わせてもらいましたが、曲を作ったのはロケが終わってからですけど、あの曲もまさに、里香という女性に出会って淳也が“命を感じる”っていうことを歌っていて。 美作の丘でボーッとそよ風を浴びながら寝ているときに、フッと風で花が揺れた光景が“目に見えない風が体を手に入れた”かのように感じた……っていうのが、淳也という役について考えてからだと思うんですけど、里香に触れて“自分の命を手にした”そういうふうに思えて。 だから、あのときの景色がなかったら、この歌は生まれなかっただろうなと。その後もいろんな歌を作っていますけど、この美作での体験は自分のなかで大きかったです。 松下:じゃあ美作じゃなかったら、もしかしたら違う音楽になっていたかもしれない? 山村:全然違うと思います。(美作にいたのは)1ヵ月弱でしたけど、あそこでの生き方は今も影響していますよ。時の流れを感じたというか。 “人と会えないということは、自分たちにとっては生きている証じゃないんだ”ということをコロナ禍のときにも思ったんですけど、それを美作の地でも教えてくれたような気がします。 松下:この作品で人と人との向き合い方、つながりの大切さというのを改めて感じてもらえたら良いなと思いますね。 山村:本当にそうですね、この映画はそこがテーマになっていますよね。 松下:岡山県の魅力もたっぷりと感じられる映画「風の奏の君へ」。皆さんぜひご覧いただきたいと思います。 (TOKYO FM「Grand Seiko presents My Time My Story」2024年6月8日(土)放送より)