山下美夢有、今季初Vに意欲「ショットのモヤモヤもだいぶなくなってきた」/国内女子ゴルフ
女子ゴルフの「ニチレイレディス」は14日から3日間、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)で行われる。24日付の世界ランキングで決まるパリ五輪代表を目指す山下美夢有(22)=加賀電子=は13日、プロアマ戦に出て調整した。原則各国2枠の代表争いで現在、僅差の4番手。代表レースの最終戦となる次週の「全米女子プロ」に向け、勢いをつける大会連覇&今季初Vを狙う。 【写真】一家総出で女子ゴルフ界の頂点までたどり着いた山下美夢有。母・有貴さん、父・勝臣さんと 渡米前に〝七不思議〟にピリオドを打つ。山下が今季初Vに意欲を示した。 「もちろん勝って(米国に)行けたら最高ですよね。ショットのモヤモヤもだいぶなくなってきました」 日本ツアーは今季12試合に出場して、4度の2位などトップ10は8度もある。予選落ちはなく、前週まで7試合連続で一桁順位をキープ。2年連続の年間女王は今季も〝高値安定〟だが、どうしても優勝には届かない。 「去年の方がこの時期は良かったけど、今年はトータルすればうまくまとめられている。焦りとかはないし、今は楽しみの方が大きいです」 原則各国2枠のパリ五輪代表争いの基準となる世界ランキングは現在、日本勢4番手の21位だが、2番手の古江彩佳(19位)、3番手の畑岡奈紗(20位)とのポイント差はわずか。今大会の結果次第では、一気に2番手に浮上する可能性もある。今年と同じく最終日が父の日だった昨年大会は、初日からの首位を守る完全Vでシーズン4勝目を挙げた。目指すはその再現だ。 次戦は古江、畑岡との直接対決となる「全米女子プロ」。最終決戦での代表入りへ、シナリオは2年連続の父の日Vしかない。(臼杵孝志)