「数学、物理でわからない問題に出会ったら?」ヨビノリたくみが解説する3つのポイント
登録者数100万人超の教育系YouTuber・ヨビノリたくみさんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「SCHOOL OF LOCK! ヨビノリLOCKS!」。毎週金曜日に、受験生のための特別授業を開講しています。11月24日(金)の放送では、「数学、物理でわからない問題に出会ったら?」という質問にアドバイスしました。
――リスナーの相談
数学、物理でわからない問題に出会ったら、ヨビノリたくみ先生ならどう対処しますか?(17歳)
――数学、物理でわからない問題に出会ったら?
まず、一言で言うと「分割する」ですね! 実は、『全くわからない問題に出会った場合の対処法』という大学でおこなった授業動画を公開していて、その中でも話したことがあるのですが……。 そのときは実際に入試問題の数学を解きながら、一目ではわからないような問題をどうやって解いていくかっていうのを、実際に集まってもらった生徒に授業をしたんです。そのときは、3つのポイントにまとめて話しました。 1つ目は……なんと! 「解かない」ってやつがあるんですよ。受験問題とか入試問題は、満点を取った人だけが合格じゃないんですよね。正しくは、そのときに決められた合格点を取っていれば合格なんですよ! 全部解ければいいわけではないんですよね。全くわからない問題に出会ったら、もしかしたらそれは他の受験生も全く解けていない問題かもしれないので、その問題に時間を使えば使うだけ不利になるんです。なので、1つ目は解かない!! 2つ目は……「具体例で考える」。何かって言うと、17歳で数学、物理を解いていたらそりゃ難しいよ! 記号だらけじゃん? 物理でもmg現れて、a現れて、t現れて、f現れて……アルファベット足りないよ! ってなると思うんですけど。そんなアルファベットだらけの問題は、たしかに一目じゃわからないですよ。 そういうときにどうすればいいか? っていうと、その記号って何かの数字を一般的に代表して書かれてるやつなんですよね。なので、例えば『質量m』とか言われて混乱するんだったら、質量に『5億トン』とか入れるんだよね。そうすると、「5億トンだったら物体動くわけねえじゃん」とかって、いろいろわかってくるんですよ! 答えを見たときに、mに5億トン代入したのに元気よく動き始めたら、それは計算を間違っているんですよね。具体的に数字を入れると、見えなかった部分も見えてくるんですよ。 3つ目が……「困難は分割する」。これは人生にも使えます! 僕も「来週、講演もしなきゃいけないし、大喜利もしなきゃいけないし……。やべ! ネタやるって言っちゃったな」みたいに混乱するんですけど(笑)。そういうときは、来週までにやるべきことを書き出すんです。そうすると、意外と1個1個は難しい問題じゃないんですよね。とりあえずネタ1個ずつ考えようかなみたいな。 受験勉強も同じで、難しく見える問題も細かく分割していくと、1つ1つは中学生のときに習った内容みたいなものが組み合わされて作られてるんですよね。なので、もし難しい問題に出会ったら分割してみてください!