【全米女子プロ】日本勢奮闘!前半終了 山下美夢有2位、西郷真央5位、渋野日向子8位で折り返し
<米女子ゴルフツアー:全米女子プロ選手権>◇最終日◇23日(日本時間24日)◇米ワシントン州サマミシュ、サハリーCC(6731ヤード、パー72)◇賞金総額1040万ドル(約16億1000万円)優勝156万ドル(2億4200万円) 【順位表】渋野は?山下は?古江は?パリ五輪争いどうなる 全米女子プロ最終日/スコア速報 最終組が前半9ホールを終え、日本勢は山下美夢有(22=加賀電子)が首位と5打差の通算4アンダーで2位、18ホールを回りきった西郷真央(22=島津製作所)が首位と7打差の2アンダーで5位、渋野日向子(25=サントリー)が同8打差の1アンダーで8位につけている。首位から出た梁熙英(韓国)が、2つ伸ばして9アンダーとし、2位以下を引き離している。 メジャーで初の最終日最終組を回る山下は、1バーディー、1ダブルボギーの37で前半9ホールを終えた。首位と2打差の2位から出て、2番パー5でバーディー先行。第3打を1・5メートルにつけて伸ばした。5番パー3では、ティーショットを4メートル足らずのチャンスにつけた。だが直前に同組の梁がチップインで、ハートレッジ(米国)がグリーン外からパターで、そろってバーディー奪取。観客が大盛り上がりの雰囲気の中、3人目のバーディートライで伸ばせなかった。続く6番パー5も、2メートル余りのバーディーパットがカップ左を通過し、伸ばせなかった。 すると最難関の8番パー4で、痛恨のダブルボギーをたたいた。ティーショットをバンカーの縁のラフに入れ、第2打は両足をバンカーに入れた状態で、野球のスイングのように、ほぼ真横に振る苦しい体勢。フェアウエーに戻すのが精いっぱいだった。立て直したかった第3打は、グリーン手前のバンカーにつかまった。第4打でグリーンに乗せたが寄せきれず、2パットを要して、今大会初のダブルボギーとなった。1つ落として後半に突入した。 首位と4打差の5位から出た渋野は、出だしの1番パー4で、ティーショットを左バンカーに入れる波乱のスタートだった。それでも1番は、6・5メートルのパーパットを沈める“ナイスパー”発進。すると2番パー5で、残り116ヤードからの第3打を、70センチにピタリとつけてバーディーを先行させた。4番パー4で3パットのボギーを喫したが、5番パー3でバウンスバック。ティーショットを1・5メートルにつけて伸ばし、この時点で首位と3打差の4位に浮上した。 ところが7番パー4で今大会初のダブルボギーをたたいた。第2打をグリーン右手前のバンカーに入れると、第3打はピンが近かったため、ギリギリを狙ったがバンカーから脱出できず、第4打は再びバンカーからピンを大きく越えた。そこから2パットを要し、2つ落とした。8番でもボギーをたたき、10番までを終えて2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーと2つ落としている。 西郷は5バーディー、ボギーなしの67と5つ伸ばし、通算2アンダー、286で4日間を終えた。パリ五輪代表争いで、前週まで日本勢2番手の世界ランキング20位につけていた古江彩佳(24=富士通)は、2バーディー、ボギーなしの70と2つ伸ばし、通算2オーバー、290。ホールアウト時点で17位となっており、代表入りを争う山下とは6打差。パリ切符は厳しい状況となっている。その他の日本勢は、竹田麗央と岩井明愛が5オーバーで29位、勝みなみが7オーバーで39位、パリ五輪出場を確実としている笹生優花が13オーバーで69位でラウンドしている。