富士山自転車1周 出発拠点に 道の駅・朝霧高原など候補7カ所 国指定、自転車道目指す
富士山周辺の自治体や民間団体でつくる「ぐるり富士山サイクルツーリズム推進協議会」は3日、富士宮市内で会合を開いた。富士山を自転車で1周できるルート「フジイチ」の「ゲートウェイ(出発拠点)」として、道の駅朝霧高原(同市)など静岡県内5施設を含む計7カ所を候補に挙げた。 ゲートウェイでは自転車を貸し出すほか、食事や見どころ、宿泊施設などの情報を提供する。ロッカーや着替えスペースを用意し、自転車の整備に必要な工具も置く。ルート域内にある駅や道の駅など、遠隔地とつなぐアクセスポイントに設定する。 ルートに沿う設置場所では道の駅すばしり(小山町)も挙げ、ルート域内では富士宮、新富士、御殿場の各駅を候補地とした。ゲートウェイまでの距離などを示す案内看板は、フジイチのロゴマークを使うデザインで統一する。 国は魅力あるサイクリングルートとして、これまで国内6カ所をナショナルサイクルルートに選んできた。フジイチは次回選考での指定を目指す。自転車で周回できる延長162キロのコースで、安全性や快適性の検討も進めている。
静岡新聞社