阪神水道企業団が発注した浄水場の関連工事の入札をめぐって逮捕された職員の男が、職場の浄水場で業者から賄賂を受け取ったとみられることがわかりました。 　収賄の疑いで逮捕された阪神水道企業団の主査・奈良猛容疑者（４６）は今年９月、尼崎浄水場の補修工事の入札をめぐり、尼崎市の建設会社「金山組」が落札できるよう便宜を図り、見返りに現金２０万円を受け取った疑いが持たれています。 　工事の入札では金山組だけが最低制限価格を３０万円あまり上回る金額で入札していましたが、捜査関係者によりますと、奈良容疑者は見返りとして職場の猪名川浄水場で業者から賄賂を受け取ったとみられることがわかりました。 　警察は、奈良容疑者が他の工事でも不正を働いた可能性もあるとみて捜査しています。