田中碧、ドイツ中心に活動する敏腕代理人のクライアントに。地元紙は今夏移籍への「勢いが増す」と予想
ブンデスリーガ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフに所属する日本代表MF田中碧が代理人を変更したようだ。地元紙『ライニシェ・ポスト』によれば、これにより今夏の移籍が加速するかもしれない。 田中はこれまでロンドンのCAA Base社に所属。チェルシーのコール・パーマーやトッテナムのフン・ソンミン、日本人選手ではボルシア・メンヒェングラットバッハの板倉滉、ユニオン・サン=ジロワーズの町田浩樹、ジル・ヴィセンテの藤本寛也らをクライアントとするエージェンシーだ。 しかし、田中は先週、代理人をドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督やレアル・マドリーのトニ・クロース、日本人選手では菅原由勢らをクライアントに持つドイツのSports360社に変更。フォルカー・シュトルット社長がドイツを中心に数多くの移籍を手掛けてきた敏腕代理人として知られるエージェンシーが田中を新たにクライアントに迎えることになった。 『ライニシェ・ポスト』はこの代理人変更の理由について、デュッセルドルフとの現行契約が最終年に入る本人が、可能な限り早く次のステップに進み、1部リーグでプレーすることを望んでいるためと指摘。また、クラブ側も「タナカの代理人に対してだいぶ前から苛立っていた」とCAA Base社に不信感を抱いていたことが影響した可能性も述べられている。 「タナカがこれまで移籍が決まらなかったのは国内のサッカー界で以前から不思議がられていた。だが、この代理人変更で動きが生まれ、勢いが増すだろう。このMFは力強いシーズンを過ごし、クラブが最低で求める移籍金も300万ユーロ(約5億1000万円)程度ということで、比較的魅力的なパッケージだからだ」 なお、同紙によれば田中の新天地候補は過去にも関心が伝えられた2クラブ、シュトゥットガルトとボルシアMGだという。ただし、中盤の選手が移籍しない限り、後者にとってMFの補強は優先順位が低いとも伝えられている。