「世界唯一の女性君主」デンマークのマルグレーテ女王が退位、新たな「国王」誕生へ
デンマークのマルグレーテ女王は2023年12月31日、新年を迎える直前の発表で多くの人々を驚かせました――わずか2週間後の2024年1月14日に、退位することを明らかにしたのです。 【写真】唯一の女性君主! マルグレーテ女王の50年をプレイバック 毎年大みそかにテレビ放送している恒例のスピーチで女王は、23年2月に背中の手術を受けたことに触れ、「医療関係者のおかげで成功したものの、将来について考えるきっかけになった」として、決断に至った理由を明かしました。 「――次の世代にこの役割を引き継ぐときがきたのだろうかと、考えるようになりました」
女王はさらに、次のように述べています。 「いまが適切な時期であると判断しました。2024年1月14日、愛する父の跡を継いでから52年目となる日に……私は退位します。王位は息子のフレデリック皇太子に託します」 マルグレーテ女王が退位した後、フレデリック皇太子は「国王フレデリック10世」として即位します。同時にメアリー皇太子妃は「メアリー王妃」となり、18歳になった皇太子夫妻の長男、クリスチャン王子が皇太子となります。
マルグレーテ女王はスピーチの最後に、次のように語りました。 「まず、感謝の言葉を送りたいと思います。長年にわたり、私に計り知れないほどの温かさと支援をくださったことに、感謝しています」 「常に協力のしがいがあった時々の政権、いつも信頼感をもって接してくれたデンマーク議会にも、感謝しています」 「長年にわたり、私が任務を遂行する上で必要とする決断力を与えてくれていたのは、皆さんのサポートでした。新たな国王夫妻が同じように、皆さんの信頼感と好意を得られるようになることを願っています。それらに値する夫妻です! デンマークもまた、それらにふさわしい国です!」
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