厚生年金「男性で月16万円以上」もらえる人は半分以上?公的年金の仕組みを解説
老後の資金対策は「現状把握」からはじめる
公的年金だけで安心できないと感じる方も多いでしょう。 そこで、まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して、ご自身の年金受給額を確認することが重要です。 ねんきんネットでは、年金記録や将来の年金見込額をチェックできるほか、シミュレーション機能も利用できます。現役時代からこれらのツールを使って、将来の計画を立てることが大切です。 ●公的年金を増やすための工夫 公的年金を増やすための具体的な方法も検討しましょう。 国民年金のみの場合は、付加保険料を支払うことで年金額を増やすことができます。また、働き方を見直して厚生年金に加入することも一案です。厚生年金の場合は、年収を上げる努力や繰下げ受給を考えることができます。 ●資産運用で老後資金を充実させる 公的年金だけで不安がある場合、預貯金に加えて資産運用も検討してみてください。 新NISAやiDeCoなどの制度を活用すれば、初心者でも手軽に資産運用を始められます。これらの制度を利用して、自身に合った運用方法を見つけ、老後資金を充実させる計画を立てましょう。 老後の安心した生活のためには、現役時代からの計画的な準備が欠かせません。公的年金の仕組みを理解し、自身の受給額を把握しながら、適切な対策を講じていきましょう。
参考資料
・総務省「2020年基準 消費者物価指数東京都区部 2024年(令和6年)1月分(中旬速報値)」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
齊藤 慧