台風1号の発生は フィリピン東海上の雲域 熱帯低気圧に発達の可能性 来週日本に向けて北上予想も アメリカ軍の監視対象に
■まだ台風1号発生せず 1951年の統計開始以降7番目の遅さ ことしはまだ台風が発生していません。気象庁が統計を開始した1951年以降では少なくとも7番目に遅くなっています。 【詳しい予想を確認】来週日本の南海上へ北上予想も 欧米など海外予報機関の予測 ことしはインド洋の海水温が高く、この領域で対流雲が発生しやすい一方で、台風が発生しやすいエリアであるフィリピンの東の海上では逆に高圧部となるために対流活動が不活発となっているためです。 台風の発生について平年値を見てみると、5月までは台風の発生はそんなに多くはありません。6月以降は台風シーズンに入ってきます。 一方、台風1号の発生が遅くても、その年の年間の台風発生数が少なくなるわけでもありません。 ■フィリピンの東海上に雲のまとまり 熱帯低気圧へと発達する予想も 22日の衛星画像をみると、フィリピンの東の太平洋でやや雲がまとまりつつあるエリアがあります。気象庁が22日午前に発表している天気図をみると、この雲がまとまりつつあるエリアは周囲より気圧が低くなった低圧部として表現されています。 では、この雲域が熱帯低気圧、さらには台風1号へと発達する可能性はあるのでしょうか。 ■アメリカ海軍の台風情報では監視対象に 熱帯低気圧に発達の可能性 アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 22日午後3時の発表で、オレンジ色の丸で表示されたエリアについて情報を発表しています。この雲域がJTWCの監視対象となったことを意味していて、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性があることを示しています。 JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。
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