韓国外相「友好な対日関係維持を」 戒厳後の混乱で外交に懸念
【ソウル時事】韓国の趙兌烈外相は18日、ソウルで海外メディア向けに記者会見を開いた。 尹錫悦大統領の「非常戒厳」宣言と弾劾訴追による混乱が続くが、趙氏は「日本との友好協力関係を維持したい」と表明した。来年の日韓国交正常化60年が「意味ある年として記憶されるよう準備作業を着実に進めていく」と訴え、日米韓3カ国連携の持続に「努力する」と強調した。 来年1月の第2次トランプ米政権発足を前に、尹氏が職務停止となり外交の空白への懸念が出ている。趙氏はトランプ氏側と強力な人脈を築いてきたと自負しながらも、戒厳宣言後の混乱が「政治的動力を弱めた」と指摘。「この2週間、(次期米政権側との)意思疎通に支障があったのは事実だが、在米大使館を中心に政策調整へ努力してきた」と説明した。 ただ、韓悳洙首相による大統領権限代行の体制下でも「外交政策の基調は変わらない」とし、「できるだけ早期に韓国外交を正常化させ、国際社会の信頼を回復するため全力投球する」と述べた。