富士通の4年連続9度目の最多優勝か? パナソニックの9年ぶり5度目の日本一か?
富士通フロンティアーズの4連覇か、パナソニック インパルスの9年ぶりとなる日本一か。12月16日『アメリカンフットボール日本選手権 第78回ライスボウル by GA technologies』プレスカンファレンスが行われた。4年連続で同じ顔合わせとなった両軍の指揮官、主将は次のように意気込みを語った。 【PHOTO】両主将のツーショット、出席者一同のカット 富士通・山本洋HC「昨年に引き続き、『ライスボウル』の舞台に立てて光栄に思う。今季ウィーク1からケガ人が多かったが、後半に進むにつれて主力が帰って来て、安定して戦えるようになった。今季からキャプテンを趙(翔来)から大久保(壮哉)に代えて、新しい体制でチームづくりをしてきた。昨日セミファイナルを終えたばかりなので、相手のパナソニックさんは隙のないしっかりしたフットボールをするチームなので、しっかりゲームプランを組んでいきたい」 大久保主将「昨日のセミファイナルに勝利し、『ライスボウル』に進出することができたが、1月3日まで3週間弱あるので、我々が1年間積み上げてきたこと、大事にしてきたことをさらに磨きをかけて、1月3日に準備してきたことをしっかり相手にぶつけられるように試合に入りたい」 パナソニック・高山直也HC「今年度よりHCに就任し、4年連続『ライスボウル』出場ということと、4年連続富士通さんと対戦できることに感謝してしっかり準備したい。だが、過去を振り返らず、今年の富士通さんにフォーカスして、一番は我々自身にフォーカスして、地に足が付いたフットボールをしたいと思う。残り3週間を切っているが、4クオーター最後の最後まで試合をして、勝ち切って、いい試合をしたいと思う」 青根奨太主将「昨年に引き続き、今回『ライスボウル』出場が決まり、『やっとここまで来られたな』というのが今の思い。入社以来4年連続で『ライスボウル』に出場しているが、これまで同じチームの富士通さんに負け続けて本当に悔しい思いもあるが、今高山HCが言った通り、我々スタッフ、選手ができることはこの時間を有意義に過ごして全力を尽くすこと。1月3日までにどれだけ富士通さんよりも積み上げれるか。過去や未来にとらわれずに、今に集中して東京ドームで最高のゲームをできればと思っている」 自チームの期待する選手と相手の警戒する選手を問われた4人はこのように返答した。 高山HC「個人名はいろいろあるが、オフェンス、ディフェンスのライン陣。ライン陣にはチームを作ってほしいし、一番大事なところ。富士通さんもライン陣は非常に強力なので、ラインバトルで負けないようにしていきたい」 青根主将「インパルスで特に注目してほしいのがQBの荒木(優也)。各ポジションで責任はあるが、最終的にゲームを決めるのはQBのゲームメイクにあるので、チームとしても力を入れて、ディフェンスとしてもさらに強化していきたい。 富士通さんはどのポジションを取ってもスター選手揃いで『ここだけ注意していればいい』ということはないが、大久保さんを筆頭にしたオフェンスライン5人をどれだけディフェンスでコントロールできるかを考えている」 山本HC「まずオフェンスから言うと、我々フロンティアーズはランもパスもバランス良くやるチームなので、一概にどこの誰ということはないが、うまく組み立てていくためにはランが基本になってくるので、我々のオフェンスラインとパナソニックさんのディフェンスラインのバトルでいかにコントロールできるかがポイントになると思っている。フィジカル、スピードのある選手がパナソニックさんは揃っているので、そこをどうやって切り崩すかを考えた時、まず高木(翼)がしっかりスキルポジションにボールを回すこと、エクストラゲームを取って積み重ねることが重要。 ディフェンスは先日のゲームでもパナソニックさんはランプレーで効果的なプレーを生んでいるので、まずしっかりランを止めること。要所で一発のタックルで仕留めること。 最後にスペシャルチームでは、パナソニックさんの小林(真大)君と佐伯(眞太郎)君は日本を代表するプレイヤー。技術も高く、ボールもしっかり狙ったところへ落としてくるので、スペシャルチームの戦いでフィールドの取り合いは重要。昨季からスペシャルチームに力を入れて、選手に対して『クオリティを高くやれ』『プライドを持ってやれ』と言ってきているので、スペシャルチームでも上回れるようにしたい」 大久保主将「我々フロンティアーズはオフェンスもディフェンスもラインに注目してもらえればと思う。僕はラインが試合を作り、ラインが最後試合を決めると思っているので。パナソニックさんはオフェンス、ディフェンス、キッキング、どこにも隙のないチームだと思うが、オフェンスライン、ディフェンスラインとの勝負が鍵を握る、試合を決めると思っているので、自分たちの仕事を果たせるかにかかっている。やるべきことができるようしっかり準備して臨みたい」 果たして、富士通が最多優勝記録9回を樹立するのか、パナソニックが9年ぶりに優勝を遂げるのか。『第78回ライスボウル by GA technologies』は2025年1月3日(金)・東京ドームにて開催。ハーフタイムショーにはアイナ・ジ・エンドが登場。特典が付いたパーティーボックス席やL字型プレミアムソファー席、2Fウェルカムフットボール席など、極上の観戦体験を約束する席種もご用意。チケット発売中。