木原防衛相「緊急的な避難要請に理解を」 嘉手納基地内での不発弾処理で 23日に発見し25日処理
【東京】木原稔防衛相は26日午前の記者会見で、沖縄県の米軍嘉手納基地内で実施された不発弾処理を巡り、「緊急的な避難要請という結果につながり大変申し訳なく思っている。地域の安全を第一とした対応であり、ご理解をいただきたい」と述べた。 【50年前の事故現場】下水道工事中に不発弾が爆発し4人が犠牲となった聖マタイ幼稚園 米軍は25日夜、嘉手納基地内の工事現場で見つかった米国製500ポンド(約227キロ)砲弾1発の不発弾を現場で処理した。 木原氏は「発見場所は国道58号や町役場、住宅地にも近く、不発弾は雨による土砂崩れで危険性が高まるおそれがあり、早急な処理が必要だった」と強調。 「安全第一の対応が必要不可欠だとの観点から、住民避難は嘉手納町、交通規制は県警において、実施可能な最速のタイミングを検討いただき、4者で協議した」と経緯を説明した。 防衛省によると、米軍が発見したのは23日午後5時ごろで、沖縄防衛局に通報があったのは24日午前9時ごろだった。その後、嘉手納町と県警を交えた4者で協議し、25日夜の処理実施を確認した。
【関連記事】
- 「慌てて避難した」「異例中の異例」 嘉手納基地で不発弾処理、米軍が通知した翌日すぐ実施 役場職員や住民ら困惑
- 米軍嘉手納基地、夜間の不発弾処理 住民慌ただしく避難 国道58号で通行止め
- 「外は黒煙で真っ暗。ああ、私はきょうで死ぬんだなと思った」50年前の事故 ひな祭りの最中、不発弾爆発【土中の戦争 聖マタイ園 不発弾事故50年(上)】
- 「人が埋まっている」 曲がる重機や飛び散る汚泥 当時目撃した宮国さん「忘れることができない記憶」【土中の戦争 聖マタイ園不発弾事故50年(上)】
- 沖縄に眠る不発弾は推計1878トン、建築現場で磁気探査したいが… 交付金減で県の予算不足 施主、苦渋の決断【土中の戦争 聖マタイ園 不発弾事故50年(下)】