<光る君へ>本郷奏多“師貞親王”強烈キャラが話題 「似合いすぎて…」トレンド入り反響で過去の名演にも注目集まる
吉高由里子が主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)の第2回「めぐりあい」が1月14日に放送され、のちに花山天皇となる師貞親王が初登場。強烈なキャラクターを持った“痴(し)れ者(愚かな者)”ぶりで注目を集めた。(以下、ネタバレがあります) 【写真】本郷奏多が演じた「キングダム」の強烈キャラ・成キョウ ■師貞親王役で本郷奏多が初登場 平安時代を舞台に、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く「光る君へ」。大石静が脚本を務め、主人公・紫式部(まひろ)を吉高、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じる。 いよいよ成人したまひろ(吉高)と道長(柄本)が再会を果たした第2回。初回では子役が演じ、変人の片りんを見せていた師貞親王も、成長後の姿で登場した。 ■周囲からは“痴れ者”呼ばわりされるが… 幼い頃からまひろの父・為時(岸谷五朗)による漢籍の指南を受けてきた師貞親王。第2回では、為時がそんな親王の様子を兼家(段田安則)にため息交じりに報告するシーンの回想で初登場。 「相変わらず、勉学の成果まったく上がらず。昨日も、母親と娘の双方に手を付けたという話を、一日中お話になって…」という為時の説明通り、扇を足でもてあそびながらニヤニヤと「よく似た親子で…」と語る“痴れ者”ぶりで強烈なインパクトを残した。 終盤では、衝立の影から顔を出して為時に「内緒だけど俺、いよいよ帝になるみたいなんだ」とうれしそうな師貞親王。「とんだ好き者のように皆は言うが、俺だって見るところは見てるんだ」と自信たっぷりに語り、何かやってくれそうな只者ではない気配も漂わせた。 ■強烈なキャラに視聴者沸騰「最高すぎる」 のちに花山天皇となる師貞親王、演じる本郷は、今回が「麒麟がくる」(2020年)に続いて大河ドラマ2度目の出演。「麒麟がくる」では持ち前の高貴な雰囲気を存分に活かし、知性あふれる公家・近衛前久役を好演した。連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(2021-2022年)で3人目のヒロイン・ひなた(川栄李奈)と演じた切ないロマンスも印象深い。 「進撃の巨人」(2015年)のアルミン役や「鋼の錬金術師」(2017、2022年)のエンヴィー役などコミック実写化作品にも多く出演しているが、特に話題を集めたのが映画「キングダム」(2019年)で演じた秦の始皇帝・エイ政(吉沢亮)の異母弟・成キョウだ。身分第一主義者で、実母が王族の血を引いている自分こそが純血であり王にふさわしい、と反乱も起こす悲運のキャラクター。本郷は、そんなニヒルで鼻持ちならないキャラクターをまるでコミックから飛び出してきたかのような再現度で演じ、ファンから絶賛を浴びた。 「キングダム」制作発表会見でも「エゴイスティックな王族の役の考え方は僕自身に似ているので、役作りもせず挑ませていただきました」と成キョウさながらのニヒルな雰囲気を漂わせ、会場を沸かせた本郷。今回の「光る君へ」で演じる師貞親王も、どこか成キョウにも通じるエゴイストっぷりが感じられる。 強烈な個性を持ち、周囲からは“痴れ者”と疎まれる師貞親王が登場すると、視聴者からは「本郷奏多が演じる高貴なクズキャラ、最高すぎる」「似合いすぎてグッときた」「ただの痴れ者で片付けられない魅力を感じる」の声が続々。中には「キングダム」の成キョウを思い出すファンも…。「花山天皇」がYahoo!検索ランキングでトップ2に浮上する反響を集めた。 次回は1月21日(日)に第3回「謎の男」を放送する。