日産・内田社長、中国市場向け最適化戦略に重点 多様な車種投入に全力
日産自動車の内田誠社長は5月4日まで開かれている北京モーターショーで「中国市場向けに最適化した戦略に重点的に取り組む」と語り、競争力の高い多様な車種投入に全力を挙げていく考えを明らかにした。 【関連写真】日産自動車が発表したコンセプトカー 日産自動車は今回、新エネルギー車(NEV)4車種のコンセプトカーを公開している。 内田社長はコンセプトカーの紹介とともに中国戦略についても説明。「今回公開したコンセプトカーをベースにNEVを開発、バランスの取れた商品ラインアップを構築していく」と述べ、将来的な車種投入についても「中国のすべての顧客にワクワク感を届けたい」との抱負を披露した。 同社が今回公開したコンセプトカーはEV(電気自動車)2車種とプラグインハイブリッド車(PHEV)2車種。 コンセプトカー4車種は将来の電動化戦略に向けた具体案としての位置付けという。PHEVはEVと比べ航続距離と価格で有利という判断が利用者にあり、EVの課題となっている航続距離と価格の課題を解決できるという消費者からの声を日産側は反映させたとみられる。 日産自動車は中国市場で「中国で、中国のために」をスローガンにした戦略を推進、中国向けの新たなブランドキャンペーン「Excitement by Ni」を打ち出した。 中国市場でインテリジェント技術とAIを活用したサービスを提供することで、「知能化と電動化」の推進を果たしていくというのが内田社長の考えだ。
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